DEXとは、ブロックチェーン上で仮想通貨を交換・運用できる分散型取引所のことです。運営会社に資産を預けず、自分のウォレットを使って取引できる点が大きな特徴で、近年はスワップだけでなく、流動性提供や無期限先物、マイナートークンの売買など用途も広がっています。一方で、自由度が高いぶん、誤送金や偽トークン、ガス代高騰など、CEXにはない注意点があるのも事実です。

これからDEXを使ってみたい人は、仕組みやメリットだけでなく、リスクや始め方までまとめて理解しておくことが大切です。この記事では、DEXの基本からできること、安全性、使い方、代表的なサービス、よくある疑問まで順番に分かりやすく解説します。

目次

仮想通貨のDEXとは

仮想通貨のDEXとは
DEXとは、ブロックチェーン上で仮想通貨を取引できる分散型取引所のことです。一般的な取引所のように企業がユーザー資産を管理するのではなく、スマートコントラクトを使って自動的に取引が実行される点に大きな特徴があります。また、DEXは単なる交換サービスではなく、DeFiを構成する代表的なアプリケーションの一つとして広く利用されています。近年はマイナートークンの売買や流動性提供、無期限先物など、使い方も大きく広がってきました。

ただし、CEXとは仕組みもリスクも異なるため、違いを理解したうえで使うことが大切です。ここではDEXの基本として、仕組み・DeFiとの関係・CEXとの違いを順番に解説します。

スマートコントラクトという仕組みを採用し運営されている

DEXは、企業や運営会社が注文を取り次いで管理するのではなく、ブロックチェーン上に配置されたスマートコントラクトによって自動で動く仕組みを採用しています。スマートコントラクトとは、あらかじめ設定された条件を満たすと、プログラムどおりに取引や資産の受け渡しを実行するシステムのことです。例えば、ウォレットを接続してトークンの交換を承認すると、その内容に沿ってスワップが自動で処理されます。

人の手を介さず取引できるため透明性が高く、DEXの根幹を支える重要な技術といえます。

DEXはDeFiのアプリケーションの一つ

DEXは、DeFi(分散型金融)に含まれる代表的なアプリケーションの一つです。DeFiとは、銀行や証券会社のような中央管理者を介さず、ブロックチェーン上のプログラムによって金融サービスを提供する仕組みを指します。その中でもDEXは、仮想通貨の売買や交換を行う役割を担っており、DeFiの入口として使われることが多い存在です。ほかにもDeFiには、仮想通貨を貸し借りするレンディングや、資産を預けて利回りを狙うステーキングなどがあります。

つまりDEXは、DeFi全体を構成する機能の一つと考えると理解しやすいです。

CEX(中央集権型取引所)とDEX(分散型取引所)の違い

項目 CEX(中央集権型取引所) DEX(分散型取引所)
運営主体 企業や運営会社が管理する スマートコントラクトによって運営される
資産管理 取引所がユーザー資産を預かることが多い ユーザーがウォレットで自己管理する
取引方法 取引所内で注文を管理・マッチングする ブロックチェーン上で直接スワップする
本人確認 必要な場合が多い 原則として不要で、ウォレット接続のみで使えることが多い
法定通貨対応 日本円や米ドルの入出金に対応しやすい 法定通貨との直接交換は基本的にできない
サポート カスタマーサポートを受けやすい 基本的に自己責任で利用する
特徴 初心者でも使いやすい 自由度が高く資産管理権を自分で持てる

CEXとDEXの違いは、取引を管理する主体がいるかどうかです。CEXは企業が運営し、ユーザーの資産を預かって売買を成立させる仕組みなので、法定通貨の入出金やサポートを利用しやすい点が強みです。一方、DEXはウォレットを接続し、ブロックチェーン上でユーザー同士が直接取引します。資産を自分で管理できる自由度の高さが魅力ですが、秘密鍵の紛失や誤送金などのトラブルも自己責任になります。

使いやすさを重視するならCEX、自由度や自己管理を重視するならDEXが向いています。

DEX(分散型取引所)で出来ること

DEX(分散型取引所)で出来ること
DEXでは、仮想通貨を交換するだけでなく、さまざまな使い方ができます。代表的なのはトークン同士のスワップですが、そのほかにも異なるチェーン間で資産を移動したり、流動性プールに預けて報酬を狙ったりすることが可能です。さらに、PerpDEXを使えば無期限先物やレバレッジ取引に対応するケースもあり、CEXではまだ扱っていないマイナートークンを早い段階で売買できる場合もあります。

ここでは、DEXで実際にできる主なことを順番に見ていきます。

仮想通貨を別の銘柄にスワップすること

DEXでは、保有している仮想通貨を別の銘柄へその場でスワップできます。スワップとは交換のことで、例えばETHをUSDCに替えたり、USDTを新興トークンに替えたりする取引が代表例です。CEXのように口座へログインして注文板を見ながら売買するのではなく、ウォレットを接続して交換したい銘柄と数量を入力するだけで取引できる点が特徴です。

特にDEXは上場前後の新しいトークンやCEXでは未対応の銘柄も扱われやすく、早い段階で売買しやすい場として活用されています。ただし、スワップ時は価格変動やスリッページにも注意が必要です。

一部DEXではクロスチェーンブリッジができる

一部のDEXでは、異なるブロックチェーン間で資産を移動するクロスチェーンブリッジ機能を利用できます。例えば、Ethereum上の資産をArbitrumやBNB Chainへ移したい場合、対応するDEXや関連サービスを使うことで、チェーンをまたいでトークンを移動できます。これにより、わざわざ中央集権型取引所へ送金し直さなくても、DeFiの中だけで資産の移動と活用を進めやすくなります。

特に、より手数料が安いチェーンへ移したいときや、別チェーン上のDEXやアプリを使いたいときに便利です。ただし、ブリッジは通常のスワップ以上に送金先チェーンや対応銘柄の確認が重要になります。

プールに流動性を提供して報酬を得る

DEXでは、ユーザーが保有する仮想通貨を流動性プールに預けることで、報酬を受け取れる仕組みがあります。流動性プールとは、スワップに必要な資金をあらかじめ集めておく仕組みで、利用者が多いほど取引が成立しやすくなります。例えば、ETHとUSDCのように2種類の通貨を一定割合で預けると、そのペアの取引に使われ、発生した手数料の一部が報酬として分配されます。

銀行に預金して利息を得る感覚に近いですが、DEXでは価格変動によるインパーマネントロスが起きる可能性もあるため、報酬だけでなくリスク面も理解したうえで利用することが大切です。

PerpDEXを使えば無期限先物・レバレッジ取引が出来る

PerpDEXを使えば、現物のスワップだけでなく、無期限先物やレバレッジ取引にも対応できます。無期限先物とは、通常の先物のように満期日がなく、ポジションを継続保有できる取引形式のことです。例えば、ETHやBTCの価格上昇を狙ってロングを入れたり、下落を見込んでショートを入れたりできます。さらに、証拠金をもとに数倍のレバレッジをかければ、少ない資金でも大きな取引が可能です。

ただし、その分だけ損失も拡大しやすく、価格が不利に動けば強制清算される可能性もあります。高い利益を狙える一方で、リスク管理が欠かせません。

CEXでは取り扱いのないマイナートークンの取引

DEXでは、CEXにまだ上場していないマイナートークンを取引できる場合があります。新しいプロジェクトのトークンは、まずDEXで流通が始まり、その後に大手CEXへ上場する流れも少なくありません。そのため、将来性を期待する銘柄を早い段階で売買したい人にとって、DEXは有力な選択肢になります。特にミームコインや新興DeFi関連トークンは、DEXで先に取引が始まることが多いです。

ただし、誰でも流動性を作れる仕組み上、偽トークンやスキャム案件が混ざることもあります。購入前には、公式サイトや公式SNSでコントラクトアドレスを確認することが重要です。

仮想通貨の取引でDEX(分散型取引所)を利用するメリット

仮想通貨の取引でDEX(分散型取引所)を利用するメリット
DEXには、CEXにはない独自のメリットがいくつもあります。代表的なのは、取引の仕組みやデータが公開されていて透明性が高いこと、自分のウォレットを使ってそのまま取引できることです。さらに、上場前のマイナートークンに早く触れやすく、流動性提供による報酬も狙えます。取引履歴もオンチェーンで確認できるため、実際の動きや資金の流れを自分で確かめやすい点も特徴です。

ここでは、DEXを利用する主なメリットを順番に見ていきます。

透明性が高くプログラムを検証すれば自分で安全性を確かめることができる

DEXのメリットの一つは、取引の仕組みや資金の流れがブロックチェーン上で公開されやすく、透明性が高いことです。代表例のUniswapでは、取引に使われるスマートコントラクトが公開されており、仕組みを確認できます。さらに、Etherscanのようなブロックチェーンエクスプローラーでは、検証済みコントラクトのソースコードを確認できるため、プログラムの内容を自分で確かめることも可能です。CEXのように運営会社の内部処理が見えにくい仕組みとは異なり、DEXは「どう動くか」を外部から追いやすい点が強みです。

もちろん、内容を正確に見極めるには知識が必要ですが、少なくとも確認できる土台が公開されている点は大きな利点といえます。

仮想通貨のウォレットを接続するだけで誰でもすぐに取引が出来る

DEXのメリットは、仮想通貨ウォレットを接続すれば比較的すぐに取引を始めやすい点です。MetaMaskの案内でも、dappの機能を使うにはウォレットを接続して操作する流れが案内されており、DEXでは口座開設や長い申請手続きを挟まずに利用できるケースが多くあります。Uniswapのドキュメントも、ウォレットを通じてトークンのスワップや流動性提供を行う前提で設計されています。

CEXのように運営会社へ資産を預けてから取引する形とは異なり、DEXでは自分のウォレットを使ってそのままブロックチェーン上のサービスへ接続します。そのため、対応ウォレットとガス代用の通貨があれば利用を始めやすく、新しいトークンやDeFiサービスに触れやすい点も魅力です。ただし、接続先が正規のdappかどうかは自分で確認する必要があり、MetaMaskも接続先の安全性確認を促しています。

上場審査がないのでマイナートークンをいち早く取引することができる

DEXのメリットとして、CEXに上場する前のマイナートークンへ早い段階で触れやすい点があります。Uniswapの公式ドキュメントでは、プール作成はpermissionlessとされており、誰でも流動性を立ち上げて取引市場を作れる仕組みです。つまり、運営会社の上場審査を待たずに売買が始まるため、新規トークンが流通しやすい特徴があります。Krakenの解説でも、permissionlessな構造を持つDEXでは、トークンがローンチ直後から取引されやすいと説明されています。

CEXより早く売買機会を得られる可能性がある一方で、偽トークンや実態の薄い案件も混ざりやすいため、公式サイトや公式SNSでコントラクトアドレスを確認してから利用することが重要です。

プールに流動性を提供することで報酬を獲得することができる

DEXでは、保有する仮想通貨を流動性プールに預けることで、報酬を受け取れる場合があります。Uniswapの公式ドキュメントでは、スワップ時に発生する手数料が流動性提供者へ配分される仕組みが説明されており、PancakeSwapでも流動性を追加したユーザーは、その取引ペアの手数料報酬を受け取れると案内されています。

例えば、ETHとUSDCのように2つの銘柄をプールへ預けると、その資金がユーザー同士の交換に使われ、利用量に応じて手数料収益を狙えます。銀行預金の利息に近い印象を持たれやすいですが、DEXの流動性提供では価格差によるインパーマネントロスが発生する可能性もあるため、報酬だけを見て判断しないことが大切です。

全取引データがオンチェーンで公開されており誰でも取引を検証・分析できる

DEXの大きなメリットは、取引データがブロックチェーン上に記録され、外部から確認しやすい点です。Etherscanはトランザクション履歴やアドレス情報を検索できるブロックチェーンエクスプローラーとして提供されており、誰でも送金履歴やコントラクト関連情報を追跡できます。さらにDuneでは、オンチェーンデータを検索・可視化できるデータカタログやクエリエディタが用意されており、取引量や利用動向の分析にも活用できます。

つまりDEXは、運営会社の発表だけに頼らず、実際の取引状況を自分でも確認しやすい点が強みです。

仮想通貨の取引でDEX(分散型取引所)を利用するデメリットと注意点

仮想通貨の取引でDEX(分散型取引所)を利用するデメリットと注意点
DEXは自由度が高い一方で、CEXにはない注意点も多くあります。特に大きいのは、資産を自分で管理する必要があり、操作ミスや詐欺被害がそのまま損失につながりやすいことです。また、偽トークンの混在、DEXごとの手数料差、法定通貨を直接使えない点なども事前に理解しておきたいポイントといえます。さらに、取引時にはコントラクトアドレスの確認やガス代のチェックも欠かせません。

ここでは、DEXを使う前に知っておきたいデメリットと注意点を順番に解説します。

資産は自己管理になるのでトラブルが起きても補償が一切なく自己責任

DEXでは資産を自分のウォレットで管理するため、トラブルが起きても基本的に補償はなく、自己責任で対応する必要があります。MetaMaskもセルフカストディ型ウォレットでは、シークレットリカバリーフレーズや秘密鍵を失ったり漏らしたりすると、第三者に資産を動かされるおそれがあると案内しています。さらに、誤ったアドレスやネットワークへ送金した場合は復旧できないことがあり、偽サイトや詐欺的dappへ接続すると資産を失う危険もあります。

便利さがある一方で、接続先URLや送金先、利用チェーンの確認を毎回徹底することが欠かせません。

上場審査がないため偽トークンやスキャムトークンが混ざっている

DEXは上場審査がない分、偽トークンやスキャムトークンが混ざりやすい点に注意が必要です。Uniswapは、誰でも許可なくプールを作成して市場を立ち上げられるpermissionlessな仕組みを採用しており、新規トークンが早く取引されやすい一方で、悪質なトークンも流通し得ます。実際にUniswapのサポートでは、購入後に売れない「honeypot」型の詐欺トークンや、高額な売却手数料を仕込んだトークンへの注意喚起がされています。

MetaMaskも、見た目が本物に似た偽トークンが存在すると案内しています。購入前には、公式サイトや公式SNSでコントラクトアドレスを確認し、安易に売買しないことが大切です。

同じ実行内容でも利用するDEXにより手数料が大きく変動する

同じスワップを行う場合でも、利用するDEXやルートによって手数料は大きく変わります。例えばUniswapでは、流動性プールごとに0.05%、0.30%、1%など複数の手数料帯が設定されており、PancakeSwapでもV3プールでは0.01%、0.05%、0.25%、1%など複数の手数料帯があります。さらに、どのプールを経由するかによって最終的なコストは変わります。1inchのようなDEXアグリゲーターが複数の取引所を比較して有利なルートを探すのは、その差が実際に発生するためです。

見た目のレートだけで判断せず、手数料やルート内容まで確認してから取引することが大切です。

DEX上では仮想通貨と法定通貨を直接スワップすることができない

DEXでは、基本的に仮想通貨同士の交換を行います。Coinbaseの解説でも、DEXは暗号資産トレーダー同士が直接取引する仕組みと説明されており、円やドルのような法定通貨をそのままDEX上で直接スワップする用途とは異なります。Uniswapの仕組みも、中央管理者を介さずに暗号資産を交換するプロトコルとして案内されています。つまり、日本円を仮想通貨に替えてDEXで使いたい場合は、まず国内取引所などでETHやUSDTを用意し、その後にウォレットへ送って利用する流れが一般的です。

なお、PancakeSwapのように「Buy Crypto」機能を案内しているサービスもありますが、これはDEXそのものが法定通貨を直接交換しているというより、外部のオンランプ事業者を通じて購入する形です。

取引するときは取引銘柄のコントラクトアドレスが正しいものか確認する

DEXで取引するときは、選んでいる銘柄のコントラクトアドレスが本物かどうかを必ず確認することが大切です。DEXでは誰でもトークンを作成・流通させやすいため、名前やロゴが本物に似ている偽トークンが混ざることがあります。Uniswapは、意図したトークンを交換するためにコントラクトアドレスを確認するよう案内しており、Coinbaseも偽トークン対策としてアドレス確認を推奨しています。

特にSNSや検索結果から銘柄を探すと誤って別物を選ぶことがあるため、公式サイトや公式SNS、ブロックチェーンエクスプローラーで一致しているか確認してから取引するのが安全です。

ネットワークが混雑しているときはガス代が高騰するので利用を避ける

DEXを使うときは、ネットワークが混雑している時間帯を避けることも大切です。Ethereumでは取引やスマートコントラクトの実行にガス代が必要で、ガス料金はネットワークの利用状況に応じて変動します。需要が高いときは、ブロックに入るための競争が強まり、ベース手数料や優先手数料が上がりやすくなります。ethereum.orgでも、ネットワーク利用が多いと優先手数料を高くしないと取り込まれにくくなり、混雑時はコストが上がると説明されています。

MetaMaskも、混雑時に安すぎる設定だと長時間保留や失敗につながると案内しています。急ぎでない取引なら、ガス代が落ち着いた時間を選んで利用した方が余計な負担を抑えやすいです。

DEX(分散型取引所)のやり方・始め方

DEX(分散型取引所)のやり方・始め方
DEXを始める流れは、やること自体はそこまで複雑ではありません。まずは国内取引所でガス代にも使えるイーサリアムを用意し、次にMetaMaskをブラウザへ追加して、自分で資産を管理できる環境を整えます。その後、購入したETHをMetaMaskへ送金し、最後にDEXへ接続すれば取引を始められます。初めての人は難しく感じやすいですが、順番どおりに進めれば問題ありません。

ここでは、DEXを使い始めるまでの手順を画像付きで分かりやすく解説します。

STEP1:国内取引所でイーサリアムを購入する

国内取引所でイーサリアムを購入する
STEP1
国内取引所の現物取引ページを開く

国内取引所の現物取引ページを開く
まずは国内取引所にログインし、現物取引ページを開きます。今回は例としてGMOコインを使うと、左メニューの「取引所 現物取引」から注文画面へ進めます。DEXを始める前提なら、最初に用意する通貨はETHが基本です。USDTやUSDCなどのステーブルコインは交換用として便利ですが、それだけしか持っていないと、ガス代用のETHが足りず、ウォレットから送金やDEX上の取引を実行できなくなることがあります。

そのため、まずはガス代に使えるETHを確保する意識で進めることが大切です。

STEP2
ETHを選び「買」で少額から購入する

ETHを選び「買」で少額から購入する

現物取引ページを開いたら、購入する銘柄をイーサリアム(ETH)に切り替え、売買区分は「買」を選択します。GMOコインでも、画像のようにETHを表示したうえで買注文へ進めます。DEX用の資金を準備する段階では、いきなり大きな金額を入れる必要はありません。まずは少額のETHを購入し、あとでMetaMaskなどのウォレットへ送金できる状態を作れば十分です。

特に初めてDEXを使う場合は、交換用の資金とは別にガス代として使うETHを少し残すことを意識しておくと、その後の送金やスワップで困りにくくなります。

STEP2:Metamaskをブラウザにインストールする

Metamaskをブラウザにインストールする
STEP1
MetaMaskの公式サイトにアクセスして「METAMASKを入手」をクリックする


まずはMetaMaskの公式サイトへアクセスし、画面右上、もしくは中央付近に表示されている「METAMASKを入手」をクリックします。MetaMaskはDEXを使うための代表的なウォレットで、ブラウザに拡張機能として追加して利用します。ここで重要なのは、必ず公式サイトから進むことです。ウォレット関連は偽サイトも多く、検索結果や広告から誤って別サイトに入ると、インストール前の段階で被害につながる可能性があります。

まずは公式ページを開き、正しい導線から拡張機能の追加ページへ進むようにしましょう。

STEP2
利用するブラウザを選ぶ

利用するブラウザを選ぶ
次に、MetaMaskのダウンロードページで利用するブラウザを選択します。画像のように、MetaMaskはChrome・Firefox・Brave・Opera・Edgeなど複数のブラウザに対応しており、今回はChromeを選ぶ流れです。普段使っているブラウザに合わせて選べば問題ありませんが、記事内でこのあとChrome前提で説明を続けるなら、ここではChromeを選んでおくと迷いにくいです。ブラウザを選ぶと、それぞれの拡張機能配布ページへ進めるようになります。

まずは対応ブラウザの中から、自分が実際にDEX利用に使うものを選びましょう。

STEP3
Chromeウェブストアで「Chrome に追加」をクリックする

Chromeウェブストアで「Chrome に追加」をクリックする
ブラウザを選んだあとは、ChromeウェブストアのMetaMaskページが開くので、右上の「Chrome に追加」をクリックします。これでMetaMaskを拡張機能としてブラウザへ導入できます。追加後はウォレット作成の初期設定へ進み、パスワード設定やシークレットリカバリーフレーズの保管が必要になります。特にシークレットリカバリーフレーズは、第三者に知られると資産を失う原因になるため、画面上で表示されたら厳重に管理してください。

まずはMetaMaskを正しい手順で追加し、DEXを使う準備を整えましょう。

STEP3:国内取引所からMetamaskにイーサリアムを送金する

国内取引所からMetamaskにイーサリアムを送金する
STEP1
左メニューの「入出金」→「暗号資産」をクリックする

左メニューの「入出金」→「暗号資産」をクリックする
まずは国内取引所にログインし、暗号資産の送金ページを開きます。今回は例としてGMOコインを使うと、左メニューの「入出金」内にある「暗号資産」をクリックすれば、預入・送付ページへ進めます。ETHをMetaMaskへ送るときは、ここから宛先登録や送金手続きを行う流れです。なお、DEX用の資金を送る場合は、購入したETHをすべて送ってしまうのではなく、必要に応じて残高や送金額を確認しながら進めることが大切です。

送金先アドレスやネットワークを間違えると資産を取り戻せないこともあるため、この後の操作も1つずつ確認しながら進めましょう。

STEP2
銘柄一覧からイーサリアム(ETH)を選択する

銘柄一覧からイーサリアム(ETH)を選択する
暗号資産預入・送付ページを開いたら、一覧の中からイーサリアム(ETH)を選びます。画像のように銘柄一覧が表示されるので、MetaMaskへ送る通貨としてETHをクリックしてください。DEXをEthereum系ネットワークで使う場合、ETHはそのまま交換元の資金になるだけでなく、ガス代としても必要になります。そのため、ステーブルコインだけを送る準備をするのではなく、まずはETHを送れる状態にしておくことが重要です。

特に最初は高額を一度に送るのではなく、少額でテスト送金をして、正しく着金するかを確認してから本格的に移す方が安心です。

STEP3
上部の「送付」タブを開いて宛先登録へ進む

上部の「送付」タブを開いて宛先登録へ進む
ETHを選択したあとは、画面上部の「送付」タブを開きます。ここからMetaMaskの受取アドレスを宛先として登録し、その後に送金数量を入力して手続きを進める流れです。画像では「新しい宛先を追加する」と表示されており、初回はここからMetaMaskのアドレスを登録します。宛先登録では、コピーしたウォレットアドレスが1文字でも違っていないかを必ず確認してください。また、送金前にはMetaMask側で受取ネットワークが合っているかも見ておくと安心です。

アドレスやネットワークを確認したうえで少額から送れば、初めての送金でも失敗を防ぎやすくなります。

STEP4:DEXとMetamaskを接続して取引する

DEXとMetamaskを接続して取引する
STEP1
Grvtの公式サイトにアクセスして「ログイン」をクリックする
Grvtの公式サイトにアクセスして「ログイン」をクリックする
まずはGrvtの公式サイトへアクセスし、画面右上の「ログイン」をクリックします。ここから取引画面へ進み、ウォレット接続や入金の手続きを行います。DEXを使うときは、検索結果や広告からではなく、必ず公式サイトからアクセスすることが大切です。偽サイトに接続するとウォレット情報を抜き取られる危険があるため、URLを確認してからログインするようにしましょう。まずは正しいページを開き、Grvtの取引画面へ進むのが最初のステップです。
STEP2
取引画面を開いたら右上の「入金」をクリックする
取引画面を開いたら右上の「入金」をクリックする
ログイン後に取引画面が表示されたら、右上の「入金」をクリックします。Grvtでは、ウォレットを接続しただけではすぐに注文できるわけではなく、取引に使う資金を反映させる必要があります。そのため、まずは入金メニューを開いて、MetaMaskから資金を移す準備を進めます。国内取引所から送金したETHをMetaMaskに入れておけば、このあとGrvtと接続して取引に使える状態へ進めます。
STEP3
「接続されたウォレットから」を選び、MetaMaskを接続する
「接続されたウォレットから」を選び、MetaMaskを接続する
入金画面を開いたら、「接続されたウォレットから」を選択し、ウォレット一覧からMetaMaskをクリックします。するとMetaMask側に接続確認画面が表示されるので、内容を確認して「接続」を押せば連携完了です。接続後はGrvt側でウォレット残高を確認し、必要な資金を入金すれば取引を始められます。資金反映後は銘柄を選び、注文数量やレバレッジを設定して発注に進みましょう。初めての場合は、いきなり大きな金額で取引せず、少額で操作に慣れてから使うのが安心です。

代表的なDEX(分散型取引所)一覧

代表的なDEX(分散型取引所)一覧

DEX名 Grvt 1inch Uniswap PancakeSwap
対応チェーン Ethereum系(zkSync系基盤) 13以上のチェーン 13以上のチェーン 10以上のチェーン
取引形式 無期限先物(Perpetuals) DEXアグリゲーター、クロスチェーンスワップ、リミット注文 現物スワップ、流動性提供 現物スワップ、流動性提供、ブリッジ、Perp取引
取扱銘柄数 113取引ペア 500以上 1,041銘柄(Uniswap V3 Ethereum) 800以上の取引ペア
日本語対応 あり あり あり あり
公式サイト

代表的なDEXには、それぞれ異なる強みがあります。Grvtは無期限先物に特化したPerpDEXで、現物売買よりもレバレッジを使ったロング・ショート取引を重視する人向けです。実際にCoinGeckoでは113取引ペアが確認でき、デリバティブ取引の場として使われています。 1inchはDEXそのものというより、複数のDEXを比較して有利な価格やルートを探すDEXアグリゲーターです。公式では13以上のチェーン対応を案内しており、外部レビューでは500以上のトークンに触れられるサービスとして紹介されています。

Uniswapは定番DEXの一つで、公式サポートでは13以上のネットワーク対応が案内され、CoinGeckoではUniswap V3 Ethereumだけでも1,041銘柄が確認できます。多くのトレーダーがまず候補に入れる理由は、この対応範囲の広さにあります。 PancakeSwapは対応チェーンや機能の幅が広く、公式ドキュメントでは10以上のチェーンに対応し、現物スワップや流動性提供に加えてPerp取引も扱っています。さらに、指定のDuneダッシュボードでも主要DEXの中で大きな取引量を持つサービスとして確認できます。

つまり、DEX選びで大切なのは知名度だけではありません。現物交換をしたいのか、少しでも有利な価格を狙いたいのか、レバレッジ取引をしたいのかによって向いているサービスは変わります。まずは比較表で全体像をつかみ、その後に各DEXの特徴を個別に確認していくと、自分に合う取引所を選びやすくなります。

Grvtは無期限先物のレバレッジ取引ができるPerpDEX

Grvtは無期限先物のレバレッジ取引ができるPerpDEX

項目 内容
対応チェーン Ethereum系(GRVT独自のZKsync Validium L2基盤)
取引形式 無期限先物(Perpetuals)中心
取扱銘柄数 113
日本語対応 あり
公式サイト https://grvt.io/ja

Grvtは、無期限先物のレバレッジ取引に特化したPerpDEXです。公式サイトでも「crypto perpetuals」を売買できる取引所として案内されており、現物スワップ中心のDEXとは異なる立ち位置にあります。さらに、Grvtはオフチェーンで注文を処理しつつ、約定や資金管理に関わる重要な部分をオンチェーンで検証する設計を採用しており、自己管理型の強みと高速な取引体験の両立を目指している点が特徴です。日本語ページも用意されているため、海外系DEXの中では比較的とっつきやすいサービスといえます。

とくに、BTCやETHなどの値動きを使ってロング・ショートの両方を狙いたい人や、CEXに近い感覚でPerpDEXを使いたい人に向いています。ただし、レバレッジ取引は利益だけでなく損失も拡大しやすいため、少額から試すことが大切です。

1inchは複数のDEXを比較して最も有利な価格で取引が出来るDEXアグリゲーター

1inchは複数のDEXを比較して最も有利な価格で取引が出来るDEXアグリゲーター

項目 内容
対応チェーン 13以上のチェーンに対応
取引形式 DEXアグリゲーター、クロスチェーンスワップ、リミット注文
取扱銘柄数 500以上
日本語対応 あり
公式サイト https://1inch.com/

1inchは、複数のDEXを横断して価格や取引ルートを比較し、より有利な条件でスワップしやすくするDEXアグリゲーターです。1inch公式でも、13以上のチェーンをまたいでスワップできるサービスとして案内されており、ユーザーが個別のDEXを開いて価格を見比べる手間を減らせます。外部レビューサイトのSwaps.appでは、1inchの取扱銘柄数を500以上のトークンと紹介しており、幅広い銘柄に触れやすい点も魅力です。

さらに、通常のスワップだけでなくクロスチェーンスワップにも対応しているため、少しでも有利な価格で取引したい人や、複数のDEXを一度に比較したい人に向いています。

Uniswapは13種類のチェーンで取引が可能

Uniswapは13種類のチェーンで取引が可能

項目 内容
対応チェーン 13以上のチェーンに対応
取引形式 現物スワップ、流動性提供
取扱銘柄数 数千以上のトークンに対応
日本語対応 あり
公式サイト https://uniswap.org/

Uniswapは、複数チェーンに対応した代表的なDEXです。Uniswap公式アプリでは、13以上のネットワークで暗号資産の売買ができると案内されており、EthereumだけでなくBaseやArbitrumなど幅広い環境で利用できます。 また、Uniswapはパーミッションレス型の仕組みを採用しており、フロントエンドでは各種トークンを扱えます。公式ドキュメントでも、Uniswap上に展開されたトークンはフロントエンドでサポートされると説明されています。

外部レビューでも、Uniswapは数千のERC-20トークンに対応すると紹介されており、マイナートークンまで幅広く売買しやすい点が魅力です。 初心者から上級者まで利用者が多く、まず候補に入れたい定番DEXといえます。

PancakeSwapは2026年現在時点で最も取引量が多いDEX

PancakeSwapは2026年現在時点で最も取引量が多いDEX

項目 内容
対応チェーン 10以上のチェーンに対応
取引形式 現物スワップ、流動性提供、ブリッジ、Perp取引
取扱銘柄数 800以上の取引ペア
日本語対応 あり
公式サイト https://pancakeswap.finance/

PancakeSwapは、2026年時点で取引量の大きい代表的なDEXの一つです。PancakeSwap公式ドキュメントでは、BNB Chain、Ethereum、Solana、Base、Arbitrum、Aptos、zkSync、Linea、Monad、opBNBなど10以上のチェーンに対応する分散型取引所として案内されています。さらに、現物スワップだけでなく、流動性提供やクロスチェーンスワップ、Perpetual Tradingにも対応しており、用途の広さが強みです。

また、ユーザー指定のDuneダッシュボードでもPancakeSwapは主要DEXの中で大きな取引量を持つサービスとして扱われており、公式ドキュメントでも「highest trading volumes in the market」と案内されています。取扱銘柄数については、外部レビューで800以上の取引ペアと紹介されており、定番銘柄からマイナートークンまで幅広く触れやすい点も魅力です。日本語表示にも対応しているため、海外DEXの中では比較的使いやすい部類といえます。

DEX(分散型取引所)を使いたいという人からよくある質問

DEX(分散型取引所)を使いたいという人からよくある質問
DEXをこれから使おうと考えている人の中には、ビットコインも取引できるのか、手数料はどのくらいかかるのか、税金はどうなるのかといった疑問を持つ人が多いです。特にDEXはCEXとは仕組みが異なるため、同じ感覚で考えると勘違いしやすい部分もあります。安心して利用するためには、取引できる銘柄の種類だけでなく、コストや税金の扱いまで事前に確認しておくことが大切です。

ここでは、DEXに関してよくある質問を分かりやすく解説します。

ビットコインを取引できるDEXはありますか?

はい、あります。ただし、DEXでそのままネイティブBTCを直接売買するというより、WBTCやcbBTC、BTCBのようなラップド版ビットコインを取引する形が一般的です。CoinbaseはWBTCを「Ethereum上でBTCの価格に連動するトークン」と説明しており、UniswapでもWBTCの売買ページが用意されています。PancakeSwapでもBNB Chain上のBTCBが確認できます。

つまり、DEXでビットコイン系資産を取引することは可能ですが、多くは別チェーン上に展開されたBTC連動トークンを扱う形だと理解しておくと分かりやすいです。

仮想通貨のDEXの手数料はいくらですか?

DEXの手数料は一律ではなく、主にスワップ手数料とガス代の2つがかかります。Uniswapではプールごとに0.01%、0.05%、0.30%、1%など複数の手数料帯があり、PancakeSwapでも取引ルートや利用するプールによって適用手数料が変わります。さらに、Ethereum系DEXではネットワーク混雑時にガス代が上がるため、同じ取引でも最終コストは大きく変動します。

つまり、DEXの手数料はいくらと一概には言えず、利用するDEX・プール・時間帯によって変わると考えるのが正確です。

DEXで取引すれば税金はかかりませんか?

いいえ、DEXで取引しても税金がかからないわけではありません。国税庁は、暗号資産取引で生じた利益は原則として所得税の課税対象で、通常は雑所得に区分されると案内しています。さらに国税庁の資料では、暗号資産同士の交換でも譲渡損益が生じるとされているため、DEXでトークンをスワップした場合も課税対象になり得ます。つまり、CEXかDEXかは本質ではなく、交換や売却によって利益が出ていれば申告が必要になる可能性があります。

DEXは取引履歴の自動集計がしにくいこともあるため、ウォレット履歴や約定時の価格を自分で記録しておくことが大切です。

まとめ:仮想通貨のDEXを利用するときは少額から試して操作に慣れるのが重要!

まとめ:仮想通貨のDEXを利用するときは少額から試して操作に慣れるのが重要!
DEXは、運営会社を介さずに自分のウォレットで取引できる便利な仕組みですが、そのぶん操作ミスや確認不足がそのまま損失につながりやすい特徴があります。特に、送金先アドレスの入力間違い、偽トークンの購入、ガス代不足などは初心者がつまずきやすいポイントです。だからこそ、最初から大きな金額を動かすのではなく、まずは少額でウォレット接続や送金、スワップの流れを一通り体験しておくことが大切です。

少しずつ操作に慣れていけば、DEXの便利さを活かしながらリスクを抑えて利用しやすくなります。