当記事では、USDCを日本円に換金する方法を一から丁寧に解説しています。

USDCを日本円に換金するときに絶対に覚えておくこと

!本注意事項は全ての送金方法で同一の内容となります!USDCを送金する際は、送金手数料としてETH(ガス代)が別途必要になります。全額送金する場合でも、必ずウォレット内にETHを残しておく必要があるため注意しましょう。イーサリアムネットワークでのガス代は取引の混雑状況により変動し、現在は約0.36Gweiとなっています。

USDCを日本円に換金する方法は、大きく分けて以下の二つです。
あなたの状況に合わせて最適な方法を選択してくださいね。

目次

USDCを日本円に換金する方法【海外仮想通貨取引所にあるUSDCを日本円に換金】

USDCを日本円に換金する方法

海外仮想通貨取引所にあるUSDCを日本円に換金する方法は、以下の2つです。

それぞれの方法を一つずつ詳しく解説していきます。

USDCの取扱があるSBI VCトレードに送金して日本円に直接換金する

USDCの取扱があるSBI VCトレードに送金して日本円に直接換金する方法は、以下の5STEPです。
横にスクロールすることで、続きを見ることができますよ!

STEP
01

SBI VCトレードで口座開設

まずはUSDCの取扱いがある国内取引所「SBI VCトレード」で口座開設を行います。本人確認書類の提出が必要です。

STEP
02

入金用アドレスを取得

SBI VCトレードにログインし、USDCの入金用ウォレットアドレスを取得します。ネットワーク(ERC-20など)も確認しましょう。

STEP
03

海外取引所からUSDCを送金

海外取引所の出金画面で、SBI VCトレードのUSDCアドレスを入力し送金します。ネットワークが一致していることを必ず確認してください。

STEP
04

USDCを日本円に売却

SBI VCトレードでUSDCの着金を確認後、売却注文を出して日本円に換金します。成行注文なら即座に売却可能です。

STEP
05

日本円を銀行口座に出金

売却で得た日本円を登録済みの銀行口座に出金します。SBI VCトレードなら出金手数料は無料です。

海外取引所にあるUSDCを国内取引所「SBI VCトレード」に直接送金し、日本円に換金する最も簡単な方法です。

SBI VCトレードはUSDCの取扱いがある唯一の国内取引所で、出金手数料も無料という大きなメリットがあります。

また、送金時はネットワーク(ERC-20)を必ず一致させ、少額でのテスト送金を行ってから本送金を実施してください。

COINNESS編集部
COINNESS編集部
SBIVC トレードのUSDCはERC-20ネットワークのみに対応しています。
異なるネットワークで送金すると、送金に失敗し、資金が戻ってこない場合がありますので、十分に注意してくださいね。

国内仮想通貨取引所で取り扱いのある銘柄にスワップしてから送金する

STEP
01

海外取引所でUSDCを国内対応銘柄にスワップ

Bybit、MEXC等の海外取引所でUSDCをビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)など、国内取引所が取り扱う銘柄にスワップします。

STEP
02

国内取引所に送金

スワップした仮想通貨をbitFlyer、Coincheck、GMOコインなどの国内取引所に送金します。ネットワークの一致を必ず確認してください。

STEP
03

日本円に売却

国内取引所で受け取った仮想通貨を日本円に売却します。成行注文なら即座に売却が可能です。

STEP
04

銀行口座に出金

売却で得た日本円を登録済みの銀行口座に出金します。各取引所の出金手数料や処理時間を確認しておきましょう。

USDCを直接取り扱っていない国内取引所を利用する場合の換金方法は、海外取引所でUSDCをリップルやイーサリアムにスワップしてから国内取引所に送金し、日本円に換金します。

この方法のメリットは、より多くの国内取引所が利用できることです。
GMOコインやbitbankしか口座を持っていないという人におすすめの方法です。

しかし、スワップ時の手数料や価格変動リスクが発生するため、直接送金する方法と比較して送金の手数料が高くなる可能性があります。

COINNESS編集部
COINNESS編集部
スワップ時は価格変動に注意が必要です。USDCは比較的安定していますが、リップルやイーサリアムは価格変動が大きいため、スワップ後の送金は迅速に行いましょう。またイーサリアムはGAS代が高いため、送金手数料が安く、反映時間の早いXRP(リップル)がおすすめですよ!

USDCを日本円に換金する方法【メタマスクにあるUSDCを日本円に換金】

メタマスクにあるUSDCを日本円に換金する方法
メタマスクにあるUSDCを日本円に換金する方法は、以下の3つです。

それぞれの方法を一つずつ詳しく解説していきます。

メタマスクからUSDCをSBI VCトレードに送金し、日本円に直接換金する

メタマスクからUSDCをSBI VCトレードに送金して日本円に直接換金する方法は、以下の手順になります。

STEP
01

SBI VCトレードで口座開設

SBI VCトレードの公式サイトから口座開設を行い、本人確認書類の提出とKYC認証を完了させます。

STEP
02

USDCウォレットアドレスを取得

SBI VCトレードにログインし、入金画面からUSDC(ERC-20)のウォレットアドレスをコピーします。

STEP
03

メタマスクからUSDCを送金

メタマスクでUSDCを選択し、SBI VCトレードのウォレットアドレス宛に送金します。ガス代用のETHを必ず残しておきましょう。

STEP
04

USDCを売却して日本円に換金

SBI VCトレードでUSDCが着金したら、取引画面でUSDC/JPYペアを選択し、売り注文を出して日本円に換金します。

この送金方法の最大のメリットは、海外取引所を経由せずに直接換金できるため、手数料を大幅に削減できることです。

海外仮想通貨取引所から送金する際と同様に、送金時はネットワーク(ERC-20)を必ず一致させ、少額でのテスト送金を行ってから本送金を実施するようにしましょう。

国内仮想通貨取引所が取り扱う銘柄にメタマスク内でスワップして送金する

メタマスク内のDEX(分散型取引所)機能を使って、USDCをビットコインやイーサリアムなど国内取引所で取り扱いのある銘柄にスワップします。その後、スワップした仮想通貨を国内取引所に送金し、日本円に換金するという流れになります。

STEP
01

メタマスクでスワップ機能を選択

メタマスクのホーム画面から「スワップ」ボタンをクリックし、USDCから国内取引所で取り扱いのある銘柄(XRP、ETH等)を選択します。

STEP
02

スワップ取引を実行

交換レートを確認し、ガス代を含めた総コストを把握してからスワップを実行します。ガス代の安い時間帯を狙うことが重要です。

STEP
03

国内取引所のウォレットアドレスを取得

ビットフライヤーやコインチェックなど、スワップした銘柄を取り扱う国内取引所のウォレットアドレスを取得します。

STEP
04

メタマスクから国内取引所に送金

スワップした仮想通貨を国内取引所のウォレットアドレス宛に送金します。少額でテスト送金を行ってから本送金を実施しましょう。

STEP
05

国内取引所で日本円に売却

国内取引所で仮想通貨が着金したら、売却注文を出して日本円に換金し、銀行口座に出金します。

メタマスク内での銘柄スワップは簡単で、ウォレット内の「スワップ」機能から直接実行できます。ただし、イーサリアムネットワークを使用する場合はガス代が高額になる可能性があるため、送金タイミングやネットワークの選択が重要になります。

この換金手法の最大のメリットは、一度のスワップで済むため作業がシンプルということです。また、メタマスク内で完結するため複数の取引所を行き来する必要がなく、換金までの手順が分かりやすく、セルフGOXしにくいという利点もあります。

海外仮想通貨取引所に送金し、国内仮想通貨取引所が取り扱う銘柄に換金して送金

海外仮想通貨取引所を経由した換金は、より多くの銘柄選択肢があることが最大のメリットです。

STEP
01

メタマスクから海外取引所に送金

MEXC、Bybit、OKXなどの海外取引所にUSDCを送金します。手数料を抑えるためERC-20ではなくPolygonネットワークを活用しましょう。

STEP
02

USDCをXRPやXLMに換金

海外取引所でUSDCを国内取引所が取り扱う銘柄(XRP、XLM、LTC等)に換金します。送金手数料の安い銘柄を選択することが重要です。XRPは送金手数料が安く、反映速度が早いのでおすすめですよ。

STEP
03

国内取引所のウォレットアドレスを取得

換金した銘柄を取り扱う国内取引所(ビットフライヤー、コインチェック等)で該当銘柄のウォレットアドレスを取得します。

STEP
04

海外取引所から国内取引所に送金

換金した仮想通貨を国内取引所のウォレットアドレス宛に送金します。送金前に必ず少額でテスト送金を行いましょう。

STEP
05

国内取引所で日本円に売却

国内取引所で仮想通貨が着金したら、売却注文を出して日本円に換金し、銀行口座に出金します。

海外取引所経由の換金手法は手順が多いものの、送金手数料を大幅に削減できる点が魅力です。メタマスク内ではUSDCをイーサリアムやその他の一般的な銘柄にスワップすることは可能ですが、XRPやXLMなど送金手数料が安い銘柄への直接スワップには対応していないため、海外取引所でこれらの高速・低コスト銘柄に換金してから送金することで、送金の総コストを1円以下に抑えることも可能です。

USDCからXRPやXLMに換金することで、イーサリアムネットワークの高いガス代を回避し、大口の換金でもコストを最小限に抑えられます。また、これらの銘柄は送金速度も非常に早く、数分で国内取引所への着金が完了するため、価格変動リスクを最小化できるという利点もあります。

COINNESS編集部
COINNESS編集部
私の10年の取引経験から言うと、XRPとXLMは本当に優秀です。特にXRPは送金手数料が1円以下で、着金まで3分程度という驚異的な速さを誇ります。以下に、国内仮想通貨取引所が扱う銘柄ごとに送金手数料や着金時間を記載しておきますね。
銘柄 取り扱い国内取引所 ネットワーク手数料 日本円換算手数料 目安の着金速度
XRP(リップル) GMOコイン、bitbank、Coincheck、bitFlyer、OKCoinJapan 0.15 XRP(取引所により無料) 0円~約25円 3~10分
XLM(ステラルーメン) GMOコイン、bitbank、Coincheck、bitFlyer、OKCoinJapan 0.01 XLM(取引所により無料) 0円~約1円 3~10分
BTC(ビットコイン) GMOコイン、bitbank、Coincheck、bitFlyer、OKCoinJapan、DMMビットコイン 0.0005 BTC(取引所により無料) 0円~約7,500円 30分~2時間
ETH(イーサリアム) GMOコイン、bitbank、Coincheck、bitFlyer、OKCoinJapan、DMMビットコイン 0.005 ETH(取引所により無料) 0円~約2,500円 10分~1時間
LTC(ライトコイン) GMOコイン、bitbank、Coincheck、bitFlyer、OKCoinJapan 0.001 LTC(取引所により無料) 0円~約10円 15分~1時間
BCH(ビットコインキャッシュ) GMOコイン、bitbank、Coincheck、bitFlyer、OKCoinJapan 0.001 BCH(取引所により無料) 0円~約50円 15分~1時間

上記の表から分かるようにXRPとXLMはどちらも送金速度が早く手数料も安いため、USDCからの換金には最適な選択肢です。
また、ネットワークの混雑状況により着金時間は前後する可能性があるため、急ぎの換金でない場合は余裕を持って手続きを行うことをおすすめします。

USDCを日本円に換金する際の注意点

USDCを日本円に換金する際の注意点
USDCを日本円に換金する際の注意点は以下の通りです。

それでは注意点を一つずつ丁寧に解説していきます。

セルフGOXに気をつけて!事前に少額で送金テストを行おう

セルフGOXとは

セルフGOXとは、自分の操作ミスによって仮想通貨を失ってしまうことを指します。

USDCを送金する際は、必ず事前に少額でのテストを実施することが重要です。
送金先のウォレットアドレスを間違えて入力したり、異なるネットワークを選択したりすると、資産が永久に失われる可能性があります。

まずは0.1USDC程度の少額で送金テストを行い、正常に着金することを確認してから本格的な送金を実行しましょう。

仮想通貨のセキュリティ専門家によると、仮想通貨の送金ミスによる損失は年々増加しており、特に初心者の方は慎重な操作が求められます。

わずか数分の確認作業で、大切な資産を守ることができます。

送金前に入金先と出金元のネットワークが同じことを確認する

USDCを送金する際は、送金先と送金元のネットワークが完全に一致していることを必ず確認してください。

USDCはEthereumネットワーク、Polygonネットワーク、BSC(Binance Smart Chain)など複数のネットワークで利用できますが、Ethereumネットワーク上のUSDCをPolygonネットワークのアドレスに送金すると資産が失われます

国内取引所では、USDCを取り扱っているのは、SBI VCトレードのみで、対応のネットワークはERC-20(Ethereumネットワーク)のみです。

海外取引所のBybitやMEXCでは複数ネットワークに対応していますが、入金時に必ずネットワークを選択する必要があります。

送金前には入金アドレスの下に表示される「ネットワーク」または「チェーン」の表記を確認し、送金元ウォレットでも同じネットワークを選択してください。

USDCを国内仮想通貨取引所に直接送金する場合は全額送金はダメ!ガス代を残そう

国内仮想通貨取引所にUSDCを送金する際は、ウォレット内のUSDCを全額送金してはいけません

これは、送金手数料(ガス代)を支払うためのETHが別途必要になるからです。

例えば、MetaMaskからSBI VCトレードにUSDCを送金する場合、Ethereumネットワークを使用するため、送金手数料として約0.01〜0.05ETH程度のガス代が発生します。

仮に1,000USDCを全額送金しようとすると、ガス代分のETHが不足して送金エラーが発生し、取引が失敗してしまいます。

安全な送金のためには、送金予定額の95%程度に留めておき、残りはガス代用として確保することが重要です。

また、ガス代はEthereumネットワークの混雑状況によって変動するため、送金前に必要なETH残高を確認してから実行しましょう。

USDCを日本円に換金する際によくある質問

USDCを日本円に換金する際によくある質問
USDCを日本円に換金する際にトレーダーからよくある質問を4つまとめました。
気になるところをタップして、確認してくださいね!

USDCを異なる銘柄のウォレットアドレスに送金してしまったけど取り返せる?

残念ながら、USDCを異なる銘柄のウォレットアドレスに送金してしまった場合、基本的に資産の回収は困難です。

例えば、USDCをビットコイン(BTC)のアドレスに送金した場合、ブロックチェーンの仕組み上、取引は完全に不可逆であり、一度確定した送金を取り消すことはできません。

ただし、送金先が大手取引所のアドレスだった場合のみ、わずかな回収の可能性があります。
取引所のカスタマーサポートに即座に連絡し、取引ID(TXID)、送金元・送金先アドレス、送金額などの詳細情報を提供することで、取引所側が対応してくれる場合があります。

しかし、仮想通貨セキュリティの専門サイトによると、個人ウォレットや未知のアドレスに送金した場合の回収成功率は極めて低いとされています。

送金前の必須確認事項として、アドレスの最初の数文字と最後の数文字を必ずダブルチェックし、少額でのテスト送金を行うことが重要です。

USDCを送金しましたが着金しません。状況を確認する方法は?

USDCの送金が着金しない場合、取引ID(TXID)を使ってブロックチェーンエクスプローラーで送金状況を確認することが最も確実な方法です。

Ethereumネットワークの場合はEtherscan、Polygonネットワークの場合はPolygonScanでTXIDを検索すると、送金が正常に処理されているか確認できます。

もし取引が「Success」と表示されているにも関わらず着金しない場合は、送金先の取引所やウォレットの入金処理に遅延が発生している可能性があります。

Ethereumネットワークでは通常5〜15分、Polygonネットワークでは1〜3分程度で着金しますが、ネットワーク混雑時は数時間かかる場合もあります。

取引所への送金の場合、最低入金額や必要確認数(コンファメーション数)を満たしていない可能性もあるため、送金先の入金条件も確認しましょう。

USDCを送金する際の手数料が高いのですが、安くする方法は?

USDCの送金手数料を安くする方法は、送金のタイミングを最適化することです。

現在、国内でUSDCの入金に対応している取引所はSBI VCトレードのみで、Ethereumネットワークのみ対応となっています。そのため、残念ながら安価なLayer2ネットワークを使用することはできません。

しかし、ガス代の安い時間帯(日本時間の朝方や平日の深夜)を狙って送金することで、Ethereumネットワークでも手数料を30〜50%程度節約することが可能です。

Etherscanのガストラッカーでリアルタイムの手数料を確認すると、平日の午前2時〜6時頃にガス代が最も安くなる傾向があります。

また、ガス代節約の専門サイトによると、ガス価格が50 Gwei以下の時を狙うことで、通常の半額程度でUSDCの送金が可能になります。

急ぎでない場合は、ガス代が安くなるまで数日待つことも有効な戦略です。

USDCを日本円にしたら税金の扱いはどうなりますか?

USDCを日本円に換金した場合、雑所得として総合課税の対象となります。

国税庁の最新FAQ(2024年12月改訂版)によると、暗号資産の売却・交換による所得は原則として雑所得に分類され、年間20万円を超える利益がある場合は確定申告が必要です。

課税対象となるのは、USDC取得時の価格と売却時の日本円換算額の差額です。

例えば、1ドル130円の時に取得したUSDCを1ドル150円の時に売却した場合、1USDCあたり20円が課税所得となります。

また、KPMGの税務解説でも説明されているように、移動平均法または総平均法による取得価額の計算が求められ、適切な記録管理が重要になります。

税率は他の所得と合算した総所得金額に応じて5%〜45%の累進税率が適用されるため、高額な利益が出た場合は税務専門家への相談をおすすめします。

まとめ:USDCを日本円に換金するときは送金手数料とネットワークに気をつけよう

USDCを日本円に換金するときは送金手数料とネットワークに気をつけよう
USDCを日本円に換金する際は、送金手数料とネットワーク選択が最も重要なポイントです。

2025年7月時点で、国内取引所でUSDCの入金に対応しているのはSBI VCトレードのみで、Ethereumネットワーク(ERC-20)での送金が必須となります。Beast Crypto手数料比較サイトによると、Ethereumネットワークの送金手数料は約1.5 USDC(約1.5ドル)が標準的です。

送金前には必ず宛先アドレスの最初と最後の数文字を複数回確認し、少額でのテスト送金を実施しましょう。ガス代節約のため、平日の午前2時〜6時頃のガス価格が50 Gwei以下の時間帯を狙うことで、送金コストを30〜50%削減可能です。

換金で得た利益は年間20万円を超える場合は雑所得として確定申告が必要となるため、USDCの取得価格と売却価格の差額を正確に記録管理することが重要です。