Grvt（グラビティ）は、オーダーブック型の本格派PerpDEXでありながら、GLPを使った利回り運用やエアドロップ獲得も同時に狙える注目の取引所です。
本記事では、まず「Grvtとはどんなプロジェクトか？」という全体像から、他の海外取引所と比べたメリットを整理。
そのうえで、口座開設や入金などの事前準備、実際にパーペチュアル取引を始める手順、注文画面の使い方をステップ形式で解説します。
さらに、USDTをGLPに預けて利回りを得る方法、ポイントを貯めてエアドロップを狙うコツ、
最後に外部ウォレットへ出金するまで、一連のフローをひと通り学べ実践ができるようになっています。
目次
Grvt(グラビティ)とは？プロジェクトの特徴を紹介
| 取引所名 | Grvt（GRVT／グラビティ） |
|---|---|
| 種別 | ZKsync技術を用いたハイブリッド型PerpDEX（無期限先物DEX） |
| 基盤 | Ethereum L2「ZKsync」上に構築されたオンチェーン取引所 |
| 主なサービス | 無期限先物（Perp）、オプション（予定）、GLP運用、Earn on Equity など |
| 最大レバレッジ | 最大50倍レバレッジに対応 |
| リワード | Earn on Equityによる口座残高への利回り付与、GLP利回り、ポイント＆エアドロップ |
| 特徴 | CEX並みの板取引/UIと、DEXのセルフカストディ・プライバシー保護を両立した設計 |
Grvt（グラビティ）は、Ethereum L2「ZKsync」上に構築されたハイブリッド型PerpDEXで、無期限先物取引に特化したオンチェーン取引所です。
ハイブリッド型PerpDEXとは、CEXのようなオフチェーンのオーダーブックで高速約定を行いつつ、
最終的な清算や証拠金管理をオンチェーンで処理し、DEXの自主管理と透明性も確保する仕組みとなっています。
Grvtでは、Earn on EquityやGLP戦略、ポイント制エアドロップなど複数のリワードプログラムを重ねることで、
「トレード」と「利回り運用」と「トークン獲得」を一体化したエコシステムを実現している点が特徴です。
ここからは、こうしたGrvt(グラビティ)のプロジェクトの特徴を、資金調達実績・取引高・技術基盤・リワード設計といった切り口から順番に解説していきます。
総額で3330万ドルの出資を受けていて期待されているPerpDEX
Grvt（グラビティ）はハイブリッド型PerpDEXとして、サービス前の超初期ラウンドである
プレシードとシード合計で710万ドルを調達しています。
その後のラウンドを含めて2025年9月のシリーズAで1,900万ドルを追加調達、累計調達額は3,330万ドルに達しています。
出資には、ZKsyncを手がけるMatter LabsやFurther Ventures、EigenCloud、500 Globalなど、
暗号資産分野の実績が豊富なベンチャーキャピタル（VC）が参加。
ゼロ知識証明を使ったプライバシー保護や、オンチェーンでプロの運用戦略に投資できる「Strategies」、
年利10%を狙えるEarn on Equityなどの機能を、十分な開発資金を背景にスピード感を持って実装していくことが期待されているPerpDEXです。
先物取引の取引高は世界6位で急成長中
Grvt(グラビティ)は、先物取引の取引高が世界6位に入るほど急成長中のPerpDEXです。
オンチェーンデータ集計サイトDefiLlamaの「Perp Volume by Protocol」では、直近30日間の先物取引高が約30.8億ドル、
24時間取引高が10億ドル超、累積出来高が約700億ドルに達していることが確認できます。
AsterやHyperliquid、Lighterなどの大手PerpDEXと同じランキングテーブルに名を連ねており、
短期間でグローバル上位の先物取引高を持つプラットフォームへと成長している点が、Grvt(グラビティ)の大きな特徴です。
ZKsyncの技術を使い構築されたDEXで安全性が高く処理も高速
Grvt（グラビティ）は、EthereumのL2である「ZKsync」上に構築されたDEXで、
ZKロールアップという技術（取引をまとめて圧縮しつつ、暗号的に正しさだけ証明する仕組み）を使うことで、安全性と処理速度を両立しています。
ユーザーの資産は基本的に自分のウォレット側で管理され、最終的な残高はEthereum本体のチェーンでも確認できるため、
CEXのように「取引所が倒産して預けた資産が戻ってこない」といったカストディ破綻リスクを抑えられる設計です。
また、オフチェーンの板とZKsyncの組み合わせにより、高速な約定とトランザクション処理が可能な点も、Grvt（グラビティ）の大きな特徴です。
Earn on Equityプログラムを提供しており取引口座の残高に利回りを付与している
Grvt(グラビティ)は、「Earn on Equity」プログラムを通じて、取引口座の残高にそのまま利回りを付与しているPerpDEXです。
取引口座のエクイティ（証拠金＋未実現損益を含む）全体に対して年利10%（APY）が付き、
利息は4時間ごとに複利計算され、週1回まとめて配布されます。
さらに、1回・3回・10回と一定回数の取引を行うことで、年利10%が適用されるエクイティ上限が
1,000ドル→20,000ドル→100,000ドルへ段階的に拡大する設計になっており、実際にGrvt(グラビティ)でトレードするほど「トレードボリュームの枠」が解放され、より大きな残高に利回りを乗せられる仕組みになっています。
ベテランのMMチームが運用するGrvt Liquidity Provider (GLP)を提供している
Grvt（グラビティ）は、ベテランのMM（マーケットメイカー）チームが運用する「Grvt Liquidity Provider（GLP）」を提供しているのが特徴です。
MMとは、板に常に「買い」と「売り」の注文を並べ、価格差（スプレッド）などを利益に変えるプロのトレーダーのことです。
GLPは、こうしたプロが価格が上がっても下がっても大きく影響を受けにくいようにポジションを組む「デルタニュートラル」型の運用となっており、
6カ月の実績では年率約48%、リスクに対する効率を示す指標であるシャープレシオ7.6という高い成績が公開されています。
しかも一般的な投資ファンドのような成功報酬（パフォーマンスフィー）はなく、運用で出た利益はGLP参加者＝GLPにUSDTを預けたユーザーにそのまま分配されるため、
少額からプロ水準のMM戦略に参加できる仕組みになっています。
ポイント制度がありエアドロップの実施が公式から発表済み
Grvt（グラビティ）にはポイント制度があり、取引や入金、GLPへの預け入れ、友達紹介などを行うと、
自動的に「Grvt Points（グラビティポイント）」が貯まります。
現在は「Rewards2.0/Season2」というひとつの制度にまとめられており、ポイントは毎週集計・付与されます。
運営は公式に「将来、このポイントをGRVTトークンと交換するエアドロップを行う」と発表しています。
2026年の第1四半期に予定されているTGE（トークン配布・上場のタイミング）で、Season1とSeason2のポイント保有者に、発行予定枚数の約20〜22%が分配される計画で、
Grvtを使い込むほど将来のエアドロップで受け取れるGRVTが増えやすくなります。
GRVT(グラビティ)を利用するメリット
GRVT（グラビティ）を利用する最大のメリットは、「トレードで稼ぐ」だけでなく「預けて増やす」「ポイントでトークンを狙う」といった複数の収益源を同時に狙えることです。
こちらでは、GLPによるAPY30%超え運用や、口座残高に付与されるAPY10%、エアドロップとポイント制度、
高約定力のオーダーブック型DEX、マイナスのメイカー手数料など、GRVT(グラビティ)ならではのメリットを順番に解説します。
GLPにUSDTを預けることでAPY30%超えで運用できる
Grvt（グラビティ）の大きなメリットの1つが、GLPにUSDTを預けることでAPY30%超えを狙える高利回り運用に参加できる点です。
Invest画面からGLPを選び、ウォレット内のUSDTを預けるだけで、あとはプロのMMチームが自動で運用してくれるため、
自分でチャートを見続けたり売買戦略を考える必要がありません。
預け入れ通貨はUSDTのみで、預けられる上限はアカウントの取引量などに応じて変動します。
また、GLPから出金する際は2~7日ほどロック期間があり、元本保証ではないものの、「余裕資金でプロ水準の高利回り運用に参加できる」という点が、GRVT（グラビティ）を利用する大きなメリットと言えます。
所定の条件を満たせば取引口座の残高に対してAPY10%が付与される
Grvt（グラビティ）には「Earn on Equity」というプログラムがあり、
所定の条件を満たすと取引口座の残高に対してAPY10%の金利が付与されるという大きなメリットがあります。
具体的には、①Grvtの取引口座にUSDTなどを入金し、②4週間以内に1回・3回・10回のいずれかのトレードを行うことで、
10%が付く残高の上限が1,000USDT→20,000USDT→100,000USDTへ段階的に拡大していきます。
利息は取引口座の「残高＋証拠金＋未実現損益」を含むエクイティ全体に対して4時間ごとに計算され、週1回まとめて付与される仕組みです。
通常は「金利を得るか、証拠金として使うか」の二択ですが、Grvtならポジションを持ってトレードしながら
取引口座残高にAPY10%を乗せられる点が、他の取引所にはないメリットと言えます。
GLPへの運用・トレードでポイントが貯まりエアドロップ時にトークンが受け取れる
GRVT(グラビティ)を利用するメリットの1つが、GLPへの運用やトレードをするだけでポイントが貯まり、
将来のエアドロップでGRVTトークンを受け取れることです。
現在の「Rewards Season 2」では、ポイントは毎週配布され、①取引量、②ポジション保有（オープンインタレスト）、
③指値による流動性提供、④アカウントの総資産TVL（GLP残高も含む）、⑤紹介の5項目に応じて配分されます。
特にTVLにはGLPに預けたUSDTもカウントされるため、GLPで利回りを狙いながらポイントも同時に稼げる二重のメリットがあります。
貯めたGrvt Pointsは、2026年Q1に予定されているTGEで、総発行量の約20%がコミュニティ向けに配分されるGRVTトークンのエアドロップに使われる予定で、
早くからGLP運用・トレードを始めるほど獲得トークンが増えやすい仕組みです。
オーダーブック型DEXなので約定力が高く高頻度取引が可能
GRVT(グラビティ)は、AMMではなくオーダーブック型DEX（CLOB）を採用しており、
CEXのように板に並んだ「指値注文どうし」をマッチングさせて約定させます。
注文板はオフチェーンで管理し、決済のみオンチェーンで行うハイブリッド構造のため、
最大毎秒60万件の注文マッチングと2ミリ秒未満のレイテンシーを実現しており、10msクラスの低遅延と32億ドル超の流動性に支えられた高い約定力が特徴です。
その結果、BTC・ETHなど出来高の多い主要ペアでは、スキャルピングや短期売買といった高頻度取引を前提とした戦略でも滑りにくく、
狙った価格で約定しやすいというメリットがあります。
メイカー手数料がマイナスなので指値注文で稼ぐことができる
GRVT(グラビティ)を利用する大きなメリットが、メイカー手数料がマイナス（-0.01%）に設定されている点です。
つまり、板に指値注文を出して「流動性を提供する側（メイカー）」になると、
手数料を払うのではなく、約定ごとにわずかな手数料リベートを受け取る側になれます。
条件としては、以下の3つです。
- 成行注文ではなく指値注文を使うこと
- できれば「Post Only」を選び、必ずメイカーとして約定させること
- 板の注文を食う側（テイカー）は0.055〜0.02%程度の通常の手数料を支払うこと
この仕組みにより、GRVT(グラビティ)では「スプレッドを抜きつつ、約定ごとに手数料も受け取る」という形で、
指値注文だけで小さな収益源を積み重ねられるのが、他の取引所にはあまりないメリットと言えます。
Grvtの使い方：トレードを始める事前準備編
Grvt（グラビティ）でトレードを始める前に、まずは「暗号資産を保管するお財布」と「トレード資金」の2つを用意しておく必要があります。
この事前準備編では、ブラウザ拡張機能のMetaMask（メタマスク）でウォレットを新規作成する方法と、
国内外取引所（例：Bybitなど）からUSDCまたはUSDTをMetaMaskに送金する手順を、画像付きで分かりやすく解説していきます。
STEP1：メタマスクのアカウントを作成する
メタマスクの公式サイトを開き、「ブラウザ拡張機能」タブから、今回利用するブラウザとして「Chrome」をクリックします。
Chromeウェブストアのメタマスクのページが表示されたら、右上の「Chrome に追加」ボタンをクリックします。確認ポップアップが出るので「拡張機能を追加」を選び、インストールが完了するまで待ちます。
インストールが終わるとメタマスクが起動するので、「新規ウォレットを作成」をクリックします。案内に従ってパスワードを設定し、表示されたシークレットリカバリーフレーズをメモして安全な場所に保管すれば、メタマスクウォレットの作成は完了です。
STEP2：メタマスクにUSDCかUSDTを送金する
メタマスクの公式サイトを開き、「ブラウザ拡張機能」タブから、今回利用するブラウザとして「Chrome」をクリックします。
メタマスクを開き、今回はネットワーク一覧からArbitrumを選択します。Arbitrumを選ぶ理由としては、手数料が低いためです。Arbitrumの行のコピーアイコンをクリックして、ウォレットアドレスをコピーします。
Bybitの「資産一覧」からUSDTの「出金」を選ぶと、出金画面が表示されます。通貨をUSDT、出金先を「オンチェーン出金」、チェーンタイプを「Arbitrum One」にし、ウォレットアドレス欄に先ほどのメタマスクアドレスを貼り付けます。数量を入力して出金を確定すると、数分後にメタマスクへUSDTが反映されます。
Grvtの対応チェーンはBase・Arbitrum・BNB Chain・ERC20
Grvt（グラビティ）は、Base・Arbitrum・BNB Chain・ERC20の4チェーンから入金に対応しています。
いずれもEthereum本体よりガス代が安く、特にArbitrumやBaseといったL2では、
送金コストを数十円~数百円程度に抑えられるのがメリットです。
入金時の条件は、取引所の出金ネットワークとメタマスクで選んだネットワークをGrvtの入金画面で選ぶチェーンを必ず同じものにそろえること。
対応チェーンが複数あるおかげで、普段使っているネットワークに合わせてガス代と使い勝手のバランスを取りながらGrvtを利用できます。
Grvtの使い方：トレードを始める手順編
Grvtで実際にトレードを始めるには、口座開設だけでなく「ウォレット接続 → 入金 → 資金振替」という準備が必要です。
ここからは、STEP1でアカウントを作成し、STEP2でウォレットを接続、STEP3でUSDT／USDCを入金し、
STEP4で資金調達アカウントから取引アカウントへ資金を移動するまでの流れを、初心者でも迷わないように順番に解説していきます。
STEP1：Grvtの公式サイトにアクセスし、アカウントを作成する
まずブラウザでGrvt公式サイトを開きます。トップページ右上に「Sign up」ボタンが表示されているので、ここをクリックして新規登録用のポップアップ画面を開きます。
ポップアップ内には、メールアドレスとパスワードを入力するフォームが表示されます。普段利用しているメールアドレスを入力し、英数字と記号を組み合わせたパスワードを設定しましょう。
利用規約へのチェックボックスに同意したうえで「Create account」ボタンをクリックすると、アカウント作成プロセスが進みます。
受信トレイに届いたGrvtからのメールを開くと、中央に「Confirm your email」と書かれた緑色のボタンが表示されています。このボタンをクリックするだけでメールアドレスの確認が完了し、Grvtアカウントが有効化されます。
そのままGrvtにログインしてダッシュボードや取引画面を利用可能です。
STEP2：ログイン後にウォレット接続を行う
まずはGrvt公式サイト
grvt.ioを開き、右上の「Log in」をクリックします。登録に使ったメールアドレスとパスワードを入力すると、6桁の認証コードがメールで届くので、そのコードを画面に入力してログインを完了させます。
ログイン後、トレード画面右上のアイコンをクリックすると、サイドからアカウントメニューが開きます。その中にあるDeposit」ボタン「を選ぶと、入金専用の画面に移動します。
Deposit画面で、Networkを「Base」「Arbitrum One」「BNB Chain」「Ethereum（ERC20）」の中から選びます。CurrencyにはUSDTまたはUSDCを指定しましょう。選択すると、その組み合わせに対応した入金アドレスとQRコードが表示されるので、アドレス横のコピーアイコンをクリックしてウォレットアドレスをコピーします。
ブラウザ右上のメタマスクアイコンをクリックしてウォレットを開き、ネットワークを先ほどGrvtで選んだもの（例：Arbitrum One）に合わせます。
USDTまたはUSDCの残高を表示させたら「送金（Send）」をクリックし、送金先アドレスに先ほどコピーしたGrvtの入金アドレスを貼り付けます。金額を入力して手数料を確認し、問題なければトランザクションを承認しましょう。
数分待つとGrvtのFunding accountにUSDT/USDCが反映され、ウォレット接続~入金までが完了します。
STEP3：入金ページから接続されたウォレットを選択し入金する
「From connected wallet」タブが開いている状態で、「Select network」をクリックし、Arbitrum One・Base・BNB Chain・Ethereum（ERC20）の中から、メタマスクで実際にUSDT／USDCを持っているネットワークを選択します。
続いて「Select coin」でUSDTまたはUSDCを選びましょう。
ここで入金したい金額（例：100〜300 USDTなど）を入力し、ガス代を含めて残高に余裕があるかを確認したうえで、トランザクションを承認します。
あとは次のSTEP4で、このFunding accountからTradingAccountへ資金を移動させれば、実際のトレードやEarn on Equityの対象として使えるようになります。
Grvtへ入金時はガス代が発生するのでETHはメタマスクに少しだけ残しておく
Grvtへ入金する際は、どのネットワークを使う場合でもトランザクション手数料＝ガス代が発生します。
Arbitrum OneやBase、Ethereum、BNB ChainといったEVMチェーンでは、
ガス代はそのチェーンのネイティブトークンで支払われ、ArbitrumやEthereumではETHが必要です。
ETH残高が不足しているとUSDT／USDCの送金自体が失敗してしまうため、Grvtへ入金時はガス代が発生するのでETHはメタマスクに少しだけ残しておくのが安全です。
特にArbitrumなどL2は数十円程度の少額で済むケースが多い一方、複数回送金することも考えると、
メタマスク上にはガス代用として数千円分のETHを余裕を持って残しておくことをおすすめします。
STEP4：資金調達アカウントから取引アカウントに資金を移動させる
まず、Grvtにログインし、画面右上のプロフィールアイコンをクリックしてメニューを開きます。「Funding account balance」に、入金したUSDT／USDCが反映されているか確認しましょう。Funding accountは、入金・出金や内部振替に使う役割を持つアカウントです。
Funding accountへの入金を確認したら、もう一度「Deposit」画面を開きます。画面右側に「Transfer assets」というボタンがあるのでクリックすると、資金移動専用の画面が表示されます。
Transfer画面では、Fromに「Funding account」、Toに「TradingAccount」を選択します。次に、移動させたいUSDT／USDCの金額を入力し、確認ボタンを押して振替を実行しましょう。
TradingAccountはデリバティブ取引専用の口座で、この口座に移した分だけが証拠金として使われる仕組みになっています。
振替が完了すると、トレード画面右側の口座一覧でTradingAccountの残高が増えているはずです。以後、先物ポジションの建玉・決済はこのTradingAccountを使って行われます。
Funding accountと取引アカウントを分けることで、入出金用の資金と実際のトレード資金を切り分けられ、リスク管理がしやすくなるのがGrvtの特徴です。
Grvtの使い方：トレード編
Grvtで実際にトレードを始める前に、「どの銘柄を取引するか」と「どのくらいのレバレッジで取引するか」を正しく設定しておくことが重要です。このパートでは、トレード画面で銘柄を選ぶ・変更する手順と、安全性を意識しながらレバレッジ倍率を調整する具体的な方法を、初心者の方にも分かりやすく解説していきます。
トレードする銘柄を選ぶ・変更する
Grvtのトレード画面左上には「BTCUSDT / Perpetual」など現在選択している銘柄名が表示されています。まずはこの銘柄名の部分をクリックし、取引可能な銘柄リストを開きます。
銘柄リストが開いたら、上部の検索欄に「BTC」「ETH」「SOL」などのシンボルを入力して絞り込みます。表示された中から「BTCUSDT」「ETHUSDT」など、トレードしたいペア名をクリックすると、その銘柄のチャート・板情報・注文パネルに切り替わります。
銘柄変更後は、ローソク足チャートとOrder bookに表示されるスプレッド（買いと売りの価格差）や出来高を確認しましょう。値動きが激しい銘柄はチャンスも大きい一方でリスクも高いため、初心者はまずBTCUSDTやETHUSDTなどメジャー通貨ペアを少額で取引するのがおすすめです。
レバレッジの設定を変更する方法
Grvtにログインし、上部メニューの「Trade」タブからチャート画面を開きます。画面右側の注文パネルに「Cross／Isolated」や注文タイプ（Limit／Market）が並んでおり、その右上あたりに「Leverage」と表示されたボタンがあります。
この「Leverage」ボタンをクリックすると、レバレッジ倍率を設定するためのポップアップが開きます。
ポップアップでは、レバレッジ倍率を示すスライダーと数値入力欄が表示されます。スライダーを左右に動かすか、数値を直接入力して、希望する倍率（例：1x〜低倍率なら3〜5xなど）に合わせましょう。
倍率を上げるほど必要証拠金は少なくなりますが、価格が少し逆行しただけでロスカットになるリスクも大きくなるため、最初は低めのレバレッジから試すのがおすすめです。
倍率を決めたら「Confirm」ボタンをクリックして設定を確定します。注文パネルのレバレッジ表示が、選択した倍率（例：5x）に変わっていることを確認してください。
その状態で注文数量を入力し、ロング・ショートいずれかのボタンから発注します。ポジションを持つ前に「今の証拠金でどこまで耐えられるか」「想定損失はいくらか」を必ず確認し、無理な高レバレッジでのトレードは避けましょう。
Grvtのトレード画面の見方・使い方
①インジケータ枠（画面左）
チャートとテクニカル指標を表示する部分です。時間足の変更、トレンドライン・水平線の描画、移動平均線やRSIなどのインジケーター追加もここで行います。
値動きの分析やエントリー／利確・損切りラインの目安を決めるときに使います。
②ポジション枠（画面下部）
現在保有しているポジションや、指値注文・約定履歴を一覧で確認するエリアです。
エントリー価格・サイズ・未実現損益・清算価格などが表示され、ここから一括クローズや数量変更も可能です。
含み損益を見ながら利確・損切りの判断を行う、いわば「トレード状況の管理画面」となります。
③注文枠（画面右）
実際に注文を出す操作パネルです。Limit／Marketなどの注文タイプ、ロングかショートか、レバレッジ倍率、注文数量、TP／SL（利確・損切り）の設定をここで行います。
内容を確認して「Buy／Sell」ボタンを押すと、②にポジションとして反映されます。
Grvtの使い方：GLPにUSDTを預けて利回りを獲得する
Grvtの「Grvt Liquidity Provider（GLP）」は、USDTを預けるだけでプロトレーダーと同じストラテジーに参加し、
手数料収益などから利回りを得られる仕組みです。
こちらでは、参加前に知っておきたい利用条件（トレードが必須である点）、実際にUSDTを預けてGLPに流動性を提供する具体的な手順、
運用中にどこを見ればパフォーマンスを確認できるのか、そして必要になったときにUSDTへ出金するまでの流れを順番に画像付きで解説していきます。
GLPにUSDTを預ける際の条件【トレードが必須】
GLPにUSDTを預けるには、まず前提として「トレード実績」が必要です。
GrvtのGLP in USDTは、口座の累計取引高に応じて投資上限が決まる仕組みになっており、
取引をまったくしていない状態では、Funding account残高の一部（例：10%・最大1万USDT程度）までしかGLPに投資できません。
累計取引高が増えるごとにティアが上がり、最終的には残高のほぼ100%・最大50万USDTまで上限が拡大します。
そのためUSDTを預けて放置するだけでは高利回りを最大限活かせず、
GrvtでPerpetualなどのトレードをある程度こなして投資枠を広げることが必須条件になります。
また、Funding accountからGLPに投資しても証拠金として一定割合を残す必要があり、
レバレッジ取引とYield運用を両立させる前提で設計されている点も覚えておきましょう。
GLPに流動性を提供し利回りを獲得する手順
まずはGrvtにログインし、画面上部メニューの「Invest（APR 30%）」をクリックします。投資商品の一覧が表示されるので、その中から「GLP in USDT」などGLP関連のストラテジーを探しましょう。
画面には想定APYや運用残高（TVL）が表示されているので、利回りや規模を確認してから詳細ページを開きます。
GLPストラテジーの詳細ページでは、運用概要や想定リターン、リスク説明を確認できます。内容に問題なければ「Invest」ボタンをクリックし、Funding account（資金調達アカウント）にあるUSDT残高から投資したい金額を入力します。
最小投資額や上限が設定されている場合があるので、表示された注意書きを確認しながら、無理のない金額を指定しましょう。
GLPは、Grvt上の建玉から得られる手数料やファンディング収益をプール参加者に按分する仕組みで、預けたUSDTに対して利回りが上乗せされていきます。
預け入れが完了したら、上部メニューの「Portfolio」タブから自分のGLPポジションを確認できます。そこでは現在の評価額、累計損益、想定APYなどが一覧で表示されます。運用をやめたい場合は、同じ画面の「Withdraw」ボタンをクリックし、解約したいGLP数量またはUSDT金額を入力してウォレットで承認します。
GLPはプール全体の損益に連動するため、受け取るUSDTが元本を上下する可能性がある点も忘れずにチェックしておきましょう。
Grvt Liquidity Provider(GLP)のパフォーマンスの見方
①APR（年率利回り）
右上「APR 35.58%」のように表示される数値で、そのGLP戦略がこれまでの運用成績を年率換算すると何%になるかの目安です。
高いほどリターンは大きいですが、将来の利回りが保証されるわけではありません。
②AUM（運用残高）≒ TVL
「AUM 5.00M USD」は、その戦略に今ロックされている資金量、つまりどれだけお金が集まっているかを示します。
DeFiでよく使われるTVLとほぼ同じイメージで、数字が大きいほど流動性が厚く、規模の大きいプールと考えられます。
④Max drawdown（最大ドローダウン）
「Max drawdown 0.00%」は、過去のある時点のピークからどこまで資産が減ったことがあるかを%で示したものです。
値が小さいほど、急激に口座残高が減った局面が少なく、より安定した戦略と言えます。
⑤CAP制限（投資上限）
右下の「Your investment limit 10% of Agg. Account Equity」などの表示が、そのGLPにどこまで追加投資できるかの上限（キャップ）です。
AUMが増えて上限に近づくと、この投資上限が小さくなったり、新規に預けられなくなることがあります。
APRだけでなく、AUMの規模やSharpe ratio、Max drawdown、CAPの余裕をまとめて見て、自分の許容リスクに合うGLPを選ぶのがポイントです。
GLPからUSDTを出金する手順
上部メニューの「Invest」から「Grvt Liquidity Provider（GLP）」をクリックし、GLPストラテジーページを開きます。
ページ下部の「My Investments」で出金したいGLPポジションを選び、行の右側にある「Redeem」ボタンをクリックします。
完了後、GLPシェアが解消されUSDTが口座に反映されます。「Portfolio」から「Funding Account」で残高を確認し、外部ウォレットへ送りたい場合は「Withdraw」からネットワークとアドレスを指定します。
Grvtの使い方：エアドロップ編
| 配布予定枚数 | 総発行10億枚のうち、コミュニティ向けエアドロップ／リワード枠として約22%を予定 |
|---|---|
| TGE予定日 | 2026年Q1にトークン生成イベント（TGE）実施を目標 |
| 現在のシーズン | Rewards Season 2.0（エアドロップ第2期）が進行中 |
Grvtのエアドロップは、数年単位で設計された長期的な報酬プログラムです。
上の表では、コミュニティ向けにどれくらいのトークンが用意されているのか、いつTGEが行われる予定なのか、
そして今どのシーズンのポイントが配布されているのかをひと目で把握できるよう整理しています。
全体像をつかんだうえで、「どの行動でポイントを稼げるのか」「いつまでにどのくらい参加しておくべきか」を具体的に見ていきましょう。
トークン配布予定(TGE)は2026年Q1予定
Grvtのネイティブトークン「GRVT」は、トークン生成イベント（TGE）を
2026年Q1に実施することを目標として進行しています。
現在展開中のRewards Season 2などで貯めたポイントや、GLPへの流動性提供・取引履歴が、
TGE時のコミュニティ向けエアドロップ配分の指標となる予定です。
コミュニティ報酬として割り当てられるトークン量は、総発行枚数の約20~22%とアナウンスされており、
早期参加者ほど多くの獲得チャンスがあります。
なお、TGEの具体的な日付は市場環境やプロダクトの進捗によって変更される可能性があるため、
必ず最新の公式ブログや取引所のお知らせを確認するようにしましょう。
Grvtはトレード・GLPへの預け入れ・取引口座への入金でポイントが獲得できる
Grvtでは、Rewards Season 2から「Grvtポイント」という単一のポイント制が導入されており、
取引所を使うほどエアドロップの持分が増える仕組みです。
まず、パーペチュアルやスポットのトレード量・建玉（オープンポジション）が多いほど、
毎週分配されるポイントの取り分が大きくなります。
さらに、GLPなどのストラテジーにUSDTを預けて流動性を提供すると、
TVL（預け入れ残高）に応じて追加ポイントが加算されます。
また、取引口座やファンディングアカウントに資金を入金して、
一定額以上を維持すること自体もTVLとしてカウントされるため、「入金して保有するだけ」でポイントを稼げるのも特徴です。
Grvtで獲得済みのポイントを確認する手順
まずはGrvt公式サイトから通常どおりログインします。メールアドレス＋パスワード、またはソーシャルログインでサインインし、トレード画面やPortfolio画面が表示された状態にしておきましょう。
「Earn」タブをクリックし、リワード専用のポータル画面を開きます。Season1とSeason2など、シーズンの切り替えタブが表示されてます。
現在進行中のエアドロップは「Season 2」タブから確認します。そこに、自分の合計Grvtポイント、週間で加算されたポイント、ランキング（Leaderboard）が表示されます。
Grvtの公式ヘルプや各種解説記事でも、「Reward Portal Dashboard」や「Season 2 leaderboard」で進捗をチェックするよう案内されています。
同じポータル内で、トレード・入金・GLP投資・招待など、どのアクティビティからポイントが付与されているかの内訳や、過去シーズンのバッジ・履歴を確認できます。
Season1については「Season 1」タブから、ポイントとバッジの履歴が見られると公式ヘルプに記載されています。
獲得ポイントは毎週火曜日に更新される
Grvtのリワードポイントは、週ごとの集計結果が毎週火曜日に更新・反映される仕組みになっています。
公式ヘルプでは「ポイントは毎週火曜日に発行され、火曜日で週が締め切られたあとに各ユーザーのポイントを計算し、
Season2リーダーボードを更新する」と明記されています。
また、海外取引所やエアドロップ解説サイトでも、Grvtポイントは「毎週火曜日に配布されアカウントに記録される」
「配布サイクルは火曜ごとのウィークリー分配」と説明されており、同様のスケジュールが前提になっています。
そのため、エアドロップ目的で進捗をチェックする際は、火曜日以降にReward Portalやリーダーボードを確認するのが効率的です。
Grvtの使い方：出金手順
まずは右上のプロフィールアイコンをクリックし、「Address Book」を開きます。
画面上部の「Withdrawal address」タブを選び、右上の「Add」ボタンから自分のウォレットアドレスを登録しましょう。登録時には2FAコードとSecureKey署名で承認を行い、承認したアドレスだけが出金先として利用できます。
アドレス登録が終わったら、上部メニューの「Portfolio」をクリックしてポートフォリオ画面を表示します。右上の「Deposit／Withdraw／Transfer」の中から「Withdraw」を選ぶと、Funding Accountから外部ウォレットへ出金する画面に移動します。
Withdrawページでは、上段「From」で出金する通貨がUSDTになっていることを確認します。続いて下段「To」で「Select withdrawal wallet」からSTEP1で登録したウォレットを選び、「Select network」でEthereumやArbitrumなど希望するネットワークを指定しましょう。
公式ヘルプでも、アドレス帳に登録した宛先を選び、ネットワークと通貨を決めてから出金する手順が説明されています。
Amount欄に出金したいUSDT数量を入力すると、画面下部に残高の変化と出金手数料が表示されます。内容を確認したら2FAコードとSecureKeyで最終承認を行い、「Withdraw」ボタンをクリックして出金を確定します。
処理完了後は、資金が指定ネットワーク側のウォレットに届くまで待ち、ウォレットアプリの残高やトランザクション履歴を開いて着金しているかどうかを確認しましょう。
まとめ：Grvtは今トレーダーから人気のPerpDEX！エアドロップを狙おう
Grvtは、今トレーダーから人気のPerpDEXであり、板取引による本格的なトレードに加えて、GLPにUSDTを預けて利回りを狙えるのが魅力です。
本記事では、Grvtの特徴とメリット、口座開設や入金などの事前準備、実際のトレード手順、GLP運用、ポイントを貯めてエアドロップを狙う方法、そして出金手順まで一通り解説しました。
少額から試しつつ、早めにポイントを貯めて$GRVTエアドロップ獲得を目指しましょう。