「海外取引所は出金できない」という声を見かけると、不安になる人は多いはずです。実際には、仮想通貨での出金自体はできるケースが多い一方で、本人確認不足や最低出金額、ボーナス条件、悪質業者の利用などが原因で、出金トラブルに発展することもあります。また、出金申請は通っていても着金まで時間がかかる場合もあるため、状況を切り分けて確認することが大切です。
本記事では、海外仮想通貨取引所で出金できない原因や実際のトラブル事例、安全性の高い取引所の選び方、着金しないときの対処法までをわかりやすく解説します。
目次
結論:仮想通貨の海外取引所は仮想通貨出金ならできる!

海外仮想通貨取引所は、「出金できない」と一括りにされがちですが、仮想通貨のまま出金するのであれば、多くの取引所で通常は可能です。実際に問題になりやすいのは、最低出金額を下回っている、本人確認が未完了、証拠金不足で出金可能残高が足りない、といった利用条件を満たしていないケースです。一方で、日本居住者向けに無登録でサービス提供していたとして金融庁が警告を出した海外業者もあり、消費者庁もマッチングアプリ経由で紹介された海外投資サイトで「出金できない」「追加費用を請求された」といった事例を注意喚起しています。
つまり、信頼できる取引所を選び、出金条件を確認したうえで仮想通貨出金を行えば、過度に心配する必要はありません。ただし、日本円の直接出金や、SNS経由で勧められた無名業者の利用は慎重に判断すべきです。
中には悪徳な海外取引所もいて悪意のある出金拒否を行ってくるので注意
海外取引所の中には、実際には正規業者を装いながら、出金時だけ「税金」「保証金」「本人確認費用」などの名目で追加送金を求め、資金を引き出させない悪質なケースもあります。消費者庁の資料でも、マッチングアプリなどをきっかけに海外事業者が運営すると思われる投資サイトへ誘導され、資金を引き出せなくなったという相談が紹介されています。
海外取引所を使う際は、知名度の低い業者や、SNS経由で勧められた取引所を安易に使わないことが大切です。
海外仮想通貨取引所は日本円を直接出金することはできない
海外仮想通貨取引所では、日本居住者が日本円をそのまま国内銀行口座へ直接出金できない、または利用しにくいケースが多いため、基本的には仮想通貨のまま国内取引所へ送金し、そこで売却して日本円化する流れが一般的です。金融庁は、無登録の外国事業者が日本居住者向けに暗号資産取引を勧誘する行為に対して警告・公表やアプリストア削除要請などの対応を行っていると説明しています。
実際、海外取引所側で法定通貨の出金機能が用意されていても、日本向けに恒常的に使えるとは限らないため、日本円出金を前提にするのは避けた方が安全です。
仮想通貨の海外取引所から出金できない原因

海外取引所で「出金できない」と感じる場合でも、実際には取引所側の不具合ではなく、出金条件を満たしていないことが原因になっているケースが少なくありません。最低出金額や本人確認の有無、証拠金の状態、日本円出金への誤解、ボーナスの扱い、DEX特有のガス代不足など、確認すべきポイントは複数あります。ここでは、海外仮想通貨取引所から出金できないときによくある原因を、初心者にもわかりやすく順番に解説していきます。
取引所が定める最低出金額以下で出金申請を行っている
海外取引所で出金申請をしたのに通らない場合は、出金額がの銘柄・ネットワークの最低出金額を下回っている可能性そがあります。仮想通貨の出金下限は取引所ごとに一律ではなく、同じUSDTでもERC20・TRC20など利用するネットワークによって必要額が変わることがあります。実際、BingXはネットワークごとに最小出金額を案内しており、ETHのBase出金では最小0.002 ETHとしています。MEXCも、入出金には銘柄ごとの条件があると案内しています。
少額すぎる申請はそのまま処理されないことがあるため、出金前に必ず出金画面で最小数量と手数料を確認しましょう。
KYC(本人確認)が完了しておらず出金権限がアカウントにない
海外取引所では、KYC(本人確認)が完了していないことで出金機能に制限がかかる場合があります。本人確認は口座開設後すぐに必須とは限りませんが、出金時や出金上限の引き上げ時に求められるケースが多く、未完了のままだと「出金できない」「引き出せる額が少ない」といった状態になりがちです。実際にBingXは、KYC完了でより高い出金上限や機能解放があると案内しており、MEXCも本人確認の段階によって24時間あたりの出金上限が変わると説明しています。
出金トラブルを防ぐには、資金を入れる前に本人確認の要否と、未認証アカウントの出金条件を確認しておくことが大切です。
ポジションを保有中で取引所が指定する証拠金維持率を下回っている
先物や証拠金取引でポジションを保有している場合は、含み損の拡大によって証拠金維持率が低下し、出金可能額が実質的になくなっていることがあります。維持証拠金は、ポジションを継続するために最低限必要な担保で、これを下回る状態で無理に資金を引き出すと、強制ロスカットのリスクが高まるため出金が制限されやすくなります。Bitgetは、維持証拠金を下回るとマージンコールや清算が発生し得ると案内しており、利用可能額は「出金や取引に使える残高」と説明しています。BingXも清算ルールの中で、利用可能残高と維持証拠金の関係を示しています。
出金前は、ポジションを減らすか閉じて、証拠金に十分な余裕があるかを確認しましょう。
海外仮想通貨取引所から日本円を直接出金しようとしている
海外仮想通貨取引所で出金できないと感じる原因のひとつが、日本円をそのまま国内銀行口座へ直接出金しようとしていることです。海外業者の中には法定通貨の出金機能を案内しているところもありますが、日本居住者向けに安定して利用できるとは限りません。金融庁も、海外事業者であっても日本居住者に暗号資産交換業を行う場合は登録が必要だと案内しており、無登録業者との取引には注意を呼びかけています。
実務上は、海外取引所からはBTCやUSDTなどの仮想通貨で国内取引所や自分のウォレットへ送金し、その後に国内取引所で売却して日本円化する流れが基本です。
海外取引所で獲得したボーナスを直接出金しようとした
海外取引所のボーナスや体験金は、そのまま現金や仮想通貨として直接出金できないことが多く、これを自分の資産と同じ感覚で引き出そうとしてエラーになるケースがあります。実際にBitgetは取引ボーナスを現金で出金・移転できないと案内しており、BingXもBonus VoucherやTrial Fundは出金不可で、取引で生じた利益のみ出金できると説明しています。MEXCでも、先物ボーナス自体は出金できず、利益のみ出金可能とされています。
つまり、ボーナスはあくまで取引体験や証拠金補助のための特典であり、本体そのものを引き出すことは基本的にできません。利用前に、ボーナスの出金条件や有効期限を必ず確認しておきましょう。
DEXから出金する際にガス代がウォレット内に残っていない
DEXからウォレットへ資金を動かす際に出金できない場合は、ガス代として使うネットワークの基軸通貨が不足している可能性があります。例えば、Ethereum系ならETH、BNB Smart ChainならBNBが必要で、トークン残高が十分にあっても、ガス代用の通貨がなければ送金やスワップの実行はできません。MetaMaskは、ネットワーク手数料を支払うためにそのネットワークのネイティブトークンが必要だと案内しており、Uniswapも基軸通貨が不足していると取引を実行できないと説明しています。
DEXでは「残高があるのに出せない」と感じやすいため、出金前にガス代分を必ず残しておきましょう。
仮想通貨の海外取引所における出金のトラブル事例

海外取引所での出金トラブルは、単なる操作ミスだけでなく、ボーナスの細かな条件を見落としていたケースや、信頼性の低い取引所を利用したケース、さらには恋愛感情や親近感を利用した投資詐欺まで幅広く存在します。特に「最初は順調に見えたのに、出金の段階で急に問題が起きた」という事例は少なくありません。ここでは、実際によくある出金トラブルの具体例をもとに、どのような場面で資金を引き出せなくなるのかをわかりやすく解説していきます。
ボーナス利用時の出金条件が複雑で出金できなかった
海外取引所のボーナスは内容が複雑で、条件を満たしていないために出金できなかったというトラブルが起こりやすいです。多くの取引所では、ボーナスそのものは出金できず、一定のルールに沿って取引したあとに発生した利益だけを引き出せる仕組みになっています。実際にBitgetは取引ボーナス自体を出金不可としており、BingXやMEXCも、ボーナス元本は出金・移転できず、利益のみ出金可能と案内しています。
条件を十分に確認せず「もらったボーナスをそのまま出せる」と考えると、出金時に初めて制限に気づくことがあるため、利用前に対象商品や有効期限、利益出金の可否を確認しておくことが重要です。
マイナーな仮想通貨の取引所を利用したら出金できなくなった
知名度の低いマイナーな海外取引所を使った結果、出金時になって急に資金を引き出せなくなったというトラブルもあります。金融庁は、暗号資産交換業者は登録の有無を確認するよう注意喚起しており、無登録業者に警告を出した場合は公表しています。消費者庁も、海外事業者を含む無登録業者に勧誘され、出金できない、連絡が取れない、追加費用を請求されたといった相談事例を紹介しています。
知名度が低い取引所ほど、運営実態やサポート体制が見えにくいことがあるため、利用前に登録状況や運営歴、利用者の評判を確認することが重要です。
マッチングアプリで勧められた海外取引所を利用したら資金を引き出せなくなった
マッチングアプリで知り合った相手から勧められた海外取引所を利用した結果、利益が出ているように見えても実際には出金できず、追加の保証金や手数料まで請求されるトラブルがあります。消費者庁は、出会い系サイトやマッチングアプリで知り合った人に勧められて暗号資産投資を始めたものの、その後「返金されない」「出金できない」「連絡が取れない」といった相談が発生していると注意喚起しています。実際の事例でも、出金時に「総資産の15%の引き出し保証金が必要」と案内され、さらに入金してしまったケースが紹介されています。
恋愛感情や親近感を利用した勧誘は典型的な詐欺手口のため、投資話が出た時点で警戒が必要です。
出金拒否のない安全性の高い仮想通貨の海外取引所

| 海外取引所名 | Grvt | BingX | Aster | Bitget |
|---|---|---|---|---|
| 取引所タイプ | 分散型取引所(PerpDEX) | 中央集権型取引所(CEX) | 分散型取引所(PerpDEX) | 中央集権型取引所(CEX) |
| 資産管理方式 | セルフカストディ | カストディ型(取引所がユーザー資産を管理) | セルフカストディ | カストディ型(取引所がユーザー資産を管理) |
| 主な取引内容 | 永久先物取引 | 現物取引、永久先物、コピートレードなど | 永久先物取引、現物取引、株式・コモディティ系パーペチュアル取引など | 現物取引、先物取引、コピートレード、Earnなど |
| 対応チェーン | Ethereum、Arbitrum One、BNB Smart Chainなど | BTC、ETH、USDTなど主要資産の入出金に対応 | BNB Chain、Ethereum、Solana、Arbitrumなど | BTC、ETH、USDTなど主要銘柄のマルチチェーン出金に対応 |
| 最大レバレッジ | 最大50倍 | 最大125倍 | 最大200倍 | 最大125倍 |
| 取引手数料 | メイカー-0.0001%/テイカー0.045% | 現物:メイカー0.1%/テイカー0.1%、永久先物:メイカー0.02%/テイカー0.05% | USDT無期限:メイカー0%/テイカー0.04%、USD1無期限:メイカー0%/テイカー0.005% | 現物:メイカー0.1%/テイカー0.1%、先物:メイカー0.02%/テイカー0.06% |
| 入金手数料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
| 出金手数料 | あり(ネットワークごとに変動) | あり(ネットワークごとに変動) | あり(ネットワーク手数料が必要) | あり(銘柄・ネットワークごとに変動) |
| 公式サイト |
出金拒否のリスクを抑えて海外取引所を選ぶなら、まず見るべきなのは「資産を誰が管理するか」と「裏付け資産をどこまで公開しているか」です。例えば、Grvtはセルフカストディ型のPerpDEXで、ユーザーが資産のコントロールを持ったまま取引しやすい設計が特徴です。さらに公式ヘルプでは、Level1の取引手数料をメイカー-0.0001%、テイカー0.045%と案内しており、出金手数料もネットワーク別に明示されています。
一方、BingXやBitgetのような中央集権型取引所は、ユーザー資産を取引所側で管理する代わりに、準備金証明の公開で透明性を高めています。BingXは100% Proof of Reservesページを公開しており、Merkle Tree方式でユーザーが資産の裏付けを確認できる仕組みを案内しています。Bitgetも2026年4月のProof of Reservesで総準備率130%を公表しており、加えて5,500BTCのProtection Fundを用意しています。
また、Asterはセルフカストディ型のPerpDEXでありながら、公式の手数料ページでUSDT無期限はメイカー0%・テイカー0.04%、USD1無期限はメイカー0%・テイカー0.005%と明示しています。条件が公式サイトで確認しやすい取引所は、無名業者よりも安心して使いやすいです。
このように、安全性の高い海外取引所を選ぶときは、セルフカストディか、準備金証明を公開しているか、保護基金があるか、手数料や出金条件が明確かを確認することが重要です。出金拒否のない業者を選びたいなら、こちらで紹介するような、情報開示が比較的しっかりした取引所を優先して選びましょう。
Grvtは資産を自己管理できるセルフカストディの分散型取引所

| 取引所名 | Grvt |
|---|---|
| 取引所タイプ | 分散型取引所(PerpDEX) |
| 資産管理方式 | セルフカストディ |
| 主な取引内容 | 永久先物取引 |
| 対応チェーン | Ethereum、Arbitrum One、Base、BNB Smart Chain、Tron、KAIA、Solana など |
| 最大レバレッジ | 最大50倍 |
| 取引手数料 | メイカー -0.01%/テイカー 0.045% |
| 入金手数料 | 無料(送金元でガス代は別途必要) |
| 出金手数料 | あり(ネットワークごとに変動) |
Grvtは、ユーザー資産を取引所が一括管理する一般的なCEXとは異なり、資産を自分で管理できるセルフカストディ型のDEXです。公式ヘルプでも、資金はブロックチェーン上のスマートコントラクトで保管され、ユーザーがコントロールを持つ設計だと案内されています。そのため、取引所側の破綻や不正流用によるカウンターパーティーリスクを抑えやすい点が魅力です。さらに、Grvtは永久先物を扱うPerpDEXで、最大50倍のレバレッジに対応しています。手数料も、通常のLevel 1でメイカー-0.0001%、テイカー0.045%と案内されており、メイカーは約定によって還元を受けられる仕組みです。
一方で、出金時は完全無料ではなく、公式ではEthereumが15USDT、Arbitrum OneやBNB Smart Chainが1.01USDTなど、ネットワークごとの手数料が設定されています。資産管理を自分で行いたい人や、中央集権型取引所の出金リスクをできるだけ避けたい人に向いている取引所です。
BingXは準備金証明が公開されている中央集権型の取引所

| 取引所名 | BingX |
|---|---|
| 取引所タイプ | 中央集権型取引所(CEX) |
| 資産管理方式 | カストディ型(取引所がユーザー資産を管理) |
| 主な取引内容 | 現物取引、永久先物、コピートレード など |
| 対応チェーン | BTC、ETH、USDTなど主要資産の入出金に対応 |
| 最大レバレッジ | 最大125倍 |
| 取引手数料 | 現物:メイカー0.1%/テイカー0.1%、永久先物:メイカー0.02%/テイカー0.05% |
| 入金手数料 | 無料 |
| 出金手数料 | あり(ネットワークごとに変動) |
BingXは、ユーザー資産を取引所側で管理する中央集権型取引所(CEX)です。一方で、無名の海外取引所と比べると、資産の裏付け状況を確認しやすい点が安心材料になります。公式のProof of Reservesページでは、顧客資産が100%以上の準備金で裏付けられていることを示し、主要資産についてはMerkle Treeを毎月公開すると案内しています。こうした情報開示があるため、「本当に出金に応じられる資産を持っているのか」が見えやすい取引所です。
また、BingXは仮想通貨の出金手順もヘルプセンターで公開しており、出金自体を前提にしたサポート情報が整っています。出金手数料は無料ではなく、公式にもブロックチェーンネットワークに応じた固定手数料が発生し、状況に応じて変動すると明記されています。資産管理を完全に自分で行うDEXとは違い、取引所管理型である点には注意が必要ですが、準備金証明の公開、主要機能の明示、サポートページの整備という意味では、出金面の透明性を確認しやすい海外取引所のひとつといえます。
Asterはバイナンス前CEOが支援しているPerpDEXで流動性も高い

| 取引所名 | Aster |
|---|---|
| 取引所タイプ | 分散型取引所(PerpDEX) |
| 資産管理方式 | セルフカストディ |
| 主な取引内容 | 永久先物取引、現物取引、株式・コモディティ系のパーペチュアル取引 など |
| 対応チェーン | BNB Chain、Ethereum、Solana、Arbitrum など |
| 最大レバレッジ | 最大200倍 |
| 取引手数料 | USDT無期限:メイカー0%/テイカー0.04%、USD1無期限:メイカー0%/テイカー0.005% |
| 入金手数料 | 無料 |
| 出金手数料 | あり(ネットワークごとに変動) |
Asterは、資産を取引所へ預け切らずに使えるセルフカストディ型のPerpDEXです。公式サイトでも「non-custodial trading」「full control of your assets」と案内しており、中央集権型取引所のように資産管理を全面的に委ねない点が特徴です。さらにAsterは、公式トップで総取引高1.11兆ドル、オープンインタレスト5億ドル、TVL3億ドルを掲げており、「Unmatched liquidity」を強みとして打ち出しています。パートナー欄にはYZi Labsも掲載されているため、Binance系ネットワークに近い文脈で語られやすい点も安心材料です。
手数料も、USDT無期限でメイカー0%/テイカー0.04%、USD1無期限でメイカー0%/テイカー0.005%と明示されており、条件を確認しながら使いやすい取引所といえます。
Bitgetはユーザーに過失がない損失は保護基金を通じて損失補填してもらえる

| 取引所名 | Bitget |
|---|---|
| 取引所タイプ | 中央集権型取引所(CEX) |
| 資産管理方式 | カストディ型(取引所がユーザー資産を管理) |
| 主な取引内容 | 現物取引、先物取引、コピートレード、Earn など |
| 対応チェーン | BTC、ETH、USDTなど主要銘柄のマルチチェーン出金に対応 |
| 最大レバレッジ | 最大125倍 |
| 取引手数料 | 現物:メイカー0.1%/テイカー0.1%、先物:メイカー0.02%/テイカー0.06% |
| 入金手数料 | 無料 |
| 出金手数料 | あり(銘柄・ネットワークごとに変動) |
Bitgetは、ユーザー資産を取引所側で管理する中央集権型取引所(CEX)ですが、資産保護の仕組みを複数用意している点が強みです。公式のProtection Fundページでは、Bitgetが5,500 BTCの保護基金を設けていると案内しており、2026年3月の月次レポートでは月間平均評価額が4億5,100万ドル、最高値が4億8,600万ドルだったと公表しています。これは、万一のセキュリティ事故や異常事態に備えるための準備金として位置付けられています。
また、Bitgetの案内では、こうした保護基金はプラットフォーム側の脆弱性やセキュリティ事故など、ユーザーに過失がない場面での補償原資として説明されています。一方で、フィッシング被害や個人の認証情報管理ミス、詐欺被害のようなユーザー側の落ち度があるケースは原則として補償対象外とされるのが一般的です。つまり、「どんな損失でも必ず補填される」というより、取引所起因の重大トラブルに備えた安全網があると捉えるのが正確です。
さらにBitgetは、2026年4月のProof of Reservesで総準備率130%を公表しており、保護基金とは別に、顧客資産の裏付け状況も確認しやすくなっています。取引コストも、公式系案内では現物がメイカー0.1%/テイカー0.1%、先物がメイカー0.02%/テイカー0.06%とされており、主要銘柄の出金にも複数ネットワークを使えます。保護基金があるから絶対安全とは言えませんが、出金面の透明性や補償体制を重視して海外取引所を選びたい人には、有力候補のひとつです。
仮想通貨の海外取引所で出金したが着金しない・遅い時に確認すること

海外取引所で出金したのに着金しない場合でも、すぐに出金拒否と決めつける必要はありません。実際には、取引所側の審査、ネットワーク混雑、送金先の反映遅延などが原因で時間がかかっていることもあります。特にCEXとDEXでは確認すべき場所が異なるため、状況に合わせてチェックすることが大切です。ここでは、着金しない・遅いときに優先して確認したいポイントを順番に解説していきます。
CEXの場合はサポートセンターに連絡する
CEXで出金したのに着金しない、または反映が遅い場合は、出金履歴やTxIDを確認したうえで、公式サポートセンターに早めに連絡するのが基本です。海外取引所では、ネットワーク混雑、内部審査、送金先取引所側の反映遅延などが原因で、着金まで時間がかかることがあります。Bitgetは、出金が大きく遅れている場合はサポートへ連絡するよう案内しています。BingXも、出金後にTxIDが生成されない場合は24時間サポートへ連絡するよう案内しており、MEXCも1時間以内にTxIDが発行されない場合はカスタマーサービスへの問い合わせを案内しています。
問い合わせ時は、出金日時・銘柄・数量・送金先アドレス・TxID・出金履歴のスクリーンショットを添えると、状況確認が進めやすくなります。
DEXの場合はトランザクションIDを確認してステータスをチェックする
DEXで出金後に着金しない、または遅いと感じた場合は、まずトランザクションID(TxID)を確認し、ブロックチェーンエクスプローラーでステータスを確認することが重要です。MetaMaskでも、送信した取引はアクティビティ欄から確認でき、TxIDをコピーしてエクスプローラー上で追跡できます。Uniswapも、取引が長時間保留になっている場合は、まず該当チェーンのブロックエクスプローラーで、取引が実際にネットワークへ送信されているかを確認するよう案内しています。
DEXでは取引所の内部処理ではなく、ブロックチェーン上の承認状況がそのまま反映されるため、Pending・Success・Failedのどの状態かを見れば原因を把握しやすくなります。
出金履歴をみて出金申請が通っているかを確認する
出金後に着金しない、または反映が遅い場合は、まず出金履歴を開いて、申請がどの段階まで進んでいるかを確認することが大切です。海外取引所では、出金申請を出した直後でも、実際には未処理のまま残っていたり、メール認証待ち、審査中、ブロックチェーン確認待ちの状態になっていたりします。Bitgetは出金履歴でPendingとCompletedを確認するよう案内しており、Completedなら送金済み、Pendingならまだ処理中です。MEXCもPending Verification、Under Review、Pending Processing、Withdrawal Successfulなど細かいステータスを表示しています。
まず履歴を見て、申請が通っていないのか、送金後の着金待ちなのかを切り分けましょう。
仮想通貨の海外取引所で出金できないというトレーダーからの質問と回答

海外取引所で出金できない状況になると、「税金はどうなるのか」「相談すれば取り戻せるのか」「そもそも勧誘自体が危険ではないのか」など、不安や疑問が一気に増えやすいです。特に、出金トラブルは取引の問題だけでなく、税務や詐欺被害にもつながることがあります。ここでは、海外仮想通貨取引所で出金できないときに、トレーダーが抱きやすい代表的な質問について、わかりやすく回答していきます。
仮想通貨の海外取引所で出金できない場合でも、税金は発生するのですか?
はい、出金できない状態でも、課税対象となる取引が成立していれば税金は発生する可能性があります。 国税庁は、暗号資産を売却した場合や、暗号資産で商品を購入した場合、さらに暗号資産同士を交換した場合に生じた利益は、原則として雑所得に区分されると案内しています。つまり、利益確定にあたる取引がすでに完了しているなら、その後に海外取引所から日本円や暗号資産を引き出せない状態になっても、直ちに「課税されない」とはなりません。一方で、単に保有しているだけの含み益は、原則としてその時点では課税対象ではありません。
出金不能でも申告要否は別問題になりやすいため、約定履歴や取引記録をもとに課税関係を確認することが大切です。
仮想通貨を引き出しできないのですが、弁護士に相談すれば取り返せますか?
弁護士に相談しても取り戻せるとは限りませんが、状況整理ではなく、法的に取れる手段があるかを確認する意味はあります。 特に、相手が無登録の海外業者だったり、マッチングアプリやSNS経由の投資詐欺だったりする場合は、すでに資金が海外へ移されていることも多く、被害回復が難しいケースがあります。警察庁は、SNS型投資・ロマンス詐欺では「利益の出金手数料名目」などでさらに金銭をだまし取る手口を公表しており、実際に出金できない被害が起きています。
まずは追加送金を止め、取引履歴や送金記録、相手とのやり取りを保存したうえで、警察や消費生活センター、必要に応じて弁護士へ相談する流れが現実的です。
マッチングアプリで暗号資産・ビットコインの購入を勧誘されましたが、平気ですか?
平気とは言えません。むしろ、かなり警戒した方がいいです。 金融庁は、SNSやマッチングアプリで知り合った相手から投資勧誘を受け、返金されない、出金できないといったトラブルが起きていると注意喚起しています。警察庁も、SNS型ロマンス詐欺では暗号資産の購入を勧め、最初は利益が出ているように見せたうえで、出金時に追加送金を求める手口が多いと案内しています。特に、会ったことがない相手から「絶対に儲かる」「一緒に将来のために増やそう」などと言われた場合は要注意です。
暗号資産の購入を勧められても、相手の紹介先に送金したり、指定アプリを入れたりせず、まずは詐欺を疑って行動しましょう。
まとめ:仮想通貨の海外取引所で出金できないことはほとんどない!出金条件に注意

海外仮想通貨取引所は「出金できない」と言われがちですが、実際には仮想通貨での出金なら問題なく行えるケースがほとんどです。出金トラブルの多くは、最低出金額を下回っている、KYCが未完了、証拠金不足、日本円を直接出金しようとしている、ボーナス条件を満たしていないなど、出金条件の見落としが原因です。また、無名の取引所やマッチングアプリ経由で勧められた業者は、悪質な出金拒否のリスクもあります。
安心して利用するためには、信頼できる取引所を選び、出金前に条件や手数料、対応ネットワークを必ず確認することが大切です。
