シグナム、ETHのプライバシー強化案は機関の参入障壁低下もコスト増と分析
2026.07.22 02:00
スイスのデジタル資産銀行シグナム(Sygnum)は、イーサリアム(ETH)のプライバシー強化提案であるEIP-8222について、機関投資家のステーキング戦略の露出問題は緩和できる一方、運用コストと複雑性は高まるとの見方を示したと、ビットコインドットコム(Bitcoin.com)が報じた。
シグナムのステーキング・DeFi部門責任者ティボー・デュビュイ(Thibault Dubuis)氏は、現状ではステーキングの預け入れアドレス、バリデーター、出金情報が結び付いているため、機関の保有規模や参入時期、運用戦略をオンチェーン上で追跡できると説明した。その上で、プライバシー機能の導入は機関の市場参入障壁を下げる一方、実際の取引や運用の実行面でのハードルは高めると述べた。
EIP-8222が適用されれば、STARKベースの暗号技術によって預け入れと出金を分離し、バリデーターを再び匿名化できるため、機関は運用戦略を公開せずにステーキングできるようになる。
ただ、一定金額単位の預け入れ構造や資産引き出しまでの待機時間は、資本効率と業務処理速度を低下させる可能性がある。加えて、鍵管理やカストディ、スラッシング、規制報告などに関する機関の運用負担も依然として残るという。
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