BTC、6.5万ドル付近で安定も上昇転換は不透明
2026.08.10 13:40
BTCは6月末に58,000ドル付近の安値から反発し、65,000ドル付近で下げ止まりつつあるものの、本格的な上昇トレンドへの転換はなお不透明だと、グラスノード(Glassnode)が分析を示した。
同社は、現物市場では積極的な成行買いが大きく増えた一方、取引所全体の売買規模はなお小さいと指摘した。一部で強い買い需要は戻っているが、市場全体の需要拡大局面には至っていないという。
デリバティブ市場でも、方向感を狙った積極的な取引が増加している。無期限先物のテイカー取引は統計的な上限を上回ったが、未決済建玉(OI)と資金調達率の上昇は過度ではなく、レバレッジ拡大も過熱水準とは言えないとした。オプション市場では下落ヘッジのコストが低下し、投資家の短期的な警戒感も和らいでいるとの見方を示した。
また、機関投資家の需要は最も前向きなシグナルだと強調した。オンチェーン上でも短期で動く資金の比重が高まっており、価格変動に敏感な投資家が市場に戻りつつあると分析した。
その一方で、ビットコイン(BTC)ネットワーク自体の活動はなお弱いという。アクティブアドレス数と手数料収入はいずれも低水準にとどまり、実際のブロックチェーン需要は明確に回復していないと説明した。含み益にあるBTCの比率は上昇したものの、オンチェーンでは実現利益より実現損失の規模が依然として大きいとも付け加えた。
グラスノードは、BTCは回復初期の段階を過ぎつつあるが、強い上昇相場に転換したと判断するには時期尚早だと結論付けた。機関投資家の買いと積極的な成行買いは好材料だが、現物の流動性とオンチェーン活動がそろって回復してこそ、上昇基調が市場全体に広がる可能性があるとした。
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