S&P、USDTの安定性評価を「脆弱」等級に格下げ

S&Pグローバル・レーティングス（S&P Global Ratings）が、テザー・ステーブルコインUSDTの安定性評価等級を最も低い5段階に格下げしたと、The Blockが報じた。USDTがもはやビットコイン価値の下落を吸収する十分なバッファー（緩衝装置）を備えていないとの診断だ。さらに、テザーの開示および準備金ガバナンスの問題が解決されておらず、カストディアン、資産構成に関する詳細が依然として不明確だと指摘した。ビットコイン、金、担保ローン、社債、その他公開情報が限定的な投資などを含むテザーの高リスク資産の割合は、昨年17％から今年9月30日時点で24％まで増加したとS&Pは付け加えた。ただし、テザーが高リスク資産へのエクスポージャーを減らし、準備金構成および銀行/カストディパートナーの信用度についてより完全な情報を開示すれば、安定性評価が改善される可能性があると伝えた。