フィデリティ、BTCの量子耐性導入は可能 合意形成が課題
2026.09.02 14:58
フィデリティ・デジタル・アセッツ(Fidelity Digital Assets)は研究報告書「ビットコインの量子耐性への道」を公表し、ビットコイン(BTC)ネットワークの量子コンピューター対策に向けた暗号アップグレードは技術的に可能だが、分散型コミュニティ内での合意形成が最大の課題になるとの見方を示した。
報告書では、十分な性能を持つ量子コンピューターがショアのアルゴリズム(Shor’s algorithm)を実行した場合、公開鍵から秘密鍵を逆算できるため、資産流出のリスクが生じると指摘した。一方で、現時点ではビットコインの暗号を解読できる水準の、暗号学的に意味のある量子コンピューター(CRQC)は商用化されていないと強調した。
その上で、ブロックストリーム(Blockstream)が提案したSHRINCS BIPを有望な量子耐性の代替案として挙げた。これは、状態保持型(Stateful)と状態非保持型(Stateless)のハッシュ署名を組み合わせ、効率性と安全性を同時に高めるハイブリッドモデルだという。
ただ、中央主体を持たないBTCの特性上、開発者、マイナー、ノード運営者の間で社会的合意を形成することが、技術開発そのものより大きなハードルになると分析した。
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