契約とは何か?
契約(コントラクト)とは、先物取引において売買される取引単位のことです。
実際のコインをやり取りするのではなく、特定の価格でコインを売買するという約束(契約)を売買しています。
💡契約の例
例えば、BTCUSDT 先物取引において「1契約 = 0.0001 BTC」と定義されている場合、
実際のBTCではなく、0.0001 BTCを取引する契約を売買していることになります。
→ これはコイン自体を保有・移動せずに、価格変動に基づいて利益や損失を計算する取引方法です。
契約の主な特徴
| 単位 | 1契約のサイズは取引所ごと、資産ごと(例:BTC、ETH、XRPなど)に異なります。 |
| 現物との違い | 実際のコインを保有するわけではなく、契約を通じて価格を予想します。 |
| 決済方法 | 利益と損失は USDT で決済されます。 |
| 価格ベース | 利益や損失はエントリー価格とエグジット価格の差に基づいて計算されます。 |
契約を利用する理由
• レバレッジを使用可能
◦ 少ない資産で大きな取引が可能
◦ 例:100 USDT で 10 倍のレバレッジを使って 1,000 USDT 分の取引
• 2方向の利益構造
◦ 上昇相場・下落相場どちらでも利益のチャンス
• 柔軟な戦略設計
◦ スキャルピング、ヘッジ、トレンド追従などに活用可能
💡契約数量の設定について
先物注文時、契約数量は以下の3つの方法で設定できます:
| 概念 | 説明 | 例 |
|---|---|---|
| 契約数指定 | 注文したい契約数を手動で入力 | 100契約 |
| USDT金額指定 | 注文額をUSDTで入力 | 500 USDT |
| 通貨数量指定 | 通貨単位(BTCなど)で入力 | 0.01 BTC |
マルチプライヤーとは?
1契約あたりどれだけの通貨(量)を表すかを定義する単位です。
つまり、1契約が実際に何BTCや何ETHに相当するかを示す値です。
💡マルチプライヤーの例
| 資産 | マルチプライヤーの例 | 意味 |
|---|---|---|
| BTCUSDT | 0.0001 | 1契約 = 0.0001 BTC |
| ETHUSDT | 0.01 | 1契約 = 0.01 ETH |
マルチプライヤーの用途
マルチプライヤーは、証拠金計算、ポジションサイズ、損益計算に使用されます。
💡必要証拠金の計算例
• マルチプライヤー = 0.0001 BTC
• 契約数量 = 100契約
• エントリー価格 = $30,000
• レバレッジ = 10倍
必要証拠金 = マルチプライヤー × 契約数 × エントリー価格 ÷ レバレッジ
→ 必要証拠金 = 0.0001 × 100 × 30,000 ÷ 10 = 30 USDT
[ウェブ] 契約情報の確認方法
契約詳細ページからマルチプライヤーなどの契約情報を確認できます。
1. [詳細]を選択して契約情報ページへ

2. 各取引ペアの契約情報が表示されます

[アプリ] 契約情報の確認方法
アプリでも契約情報(マルチプライヤー等)を確認できます。

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