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アーサー・ヘイズ「BTC、グローバル流動性の縮小で短期的な調整は避けられない」

2025.11.17 23:05
グローバルなドル流動性の枯渇により、ビットコインは短期的には調整を受ける可能性があるが、本格的な流動性供給が開始されれば年末に強い反発の流れが展開されるという分析が出た。Bybitの設立者であるアーサー・ヘイズは「4月から今までグローバルなドル流動性は縮小し続けてきた。その間、ビットコインはETFへの資金流入と暗号資産(仮想通貨)備蓄(DAT)企業の買いのおかげで持ちこたえて上昇してきたが、もうこの流れは終わった。現在、ベーシス(先物・現物価格差)の収益率が十分に高くないため、機関投資家がETFを継続的に買い付けるインセンティブが減り、ほとんどのDAT企業の株価は純資産価値プレミアム(mNAV)に対して下落した状態で取引されている。結局、流動性縮小という否定的な現実を覆い隠してきた機関資金が抜け始め、ビットコインは下落圧力に置かれることになった」と説明した。続けて「ドナルド・トランプ米国大統領とスコット・ギャレット財務長官は政権を維持するために、表向きはインフレを抑制すると言うだろうが、実際には市場を救済するために必要なだけの流動性を供給するという二重戦略を展開するだろう。これは2023年と似ている。当時、ジャネット・イエレン財務長官は短期国債の発行を増やし、連邦準備制度理事会(FRB)のレポ(RRP)プログラムに積み上がっていた2.5兆ドルが市場に入り、不動産、金、暗号資産などのリスク資産価格を大きく押し上げた。この予想が当たれば、S&Pやナスダックなどの株式市場は10~20%下落し、米国10年物国債金利が5%近辺に達する頃に、FRBや財務省などが流動性供給策を打ち出す可能性がある。この過程でビットコインは8万~8万5000ドルまで下落する可能性がある。金融市場も大きな上昇の前に一時的な調整を経験する時間が必要であり、今がまさにその局面だ。しかし、この時期を過ぎて本格的に資金を供給し始めれば、ビットコインは年末に20万~25万ドルまで急騰する可能性もある」と強調した。

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